9月21日の記事のつづきです。
3)については、もしかしたらこれが一番の問題かもしれませんが、リスナーの再生側の問題です。
上でアナログ黄金時代のレコードの音の凄さについて、”しかるべき再生機器で聴くと”と断りを入れているのは、かなりのレベルの再生機器でないと真価が分からないからです。
クリムゾンの話になりますが、宮殿BOXのオリジナルLPのアナログ落としCDががっかりな出来だったのは、作成時にオリジナルLPを再生した装置がプアだったせいと考えて間違いありません。
宮殿のオリジナルLPの凄さが一番分かるのは「風に語りて」での歌のバックのマイケル・ジャイルズのドラムですが、”しかるべき再生機器で聴くと” 音の表情が非情に豊かでドラムが歌っています。
本当に凄いんです。
アナログ落としに使用したディスクはフリップが所有していたものなので、おそらく世界で最も程度の良いオリジナルLPだったのではないかと思うのですが、このCDではオリジナルLPのそういった凄みを感じ取ることはできませんでした。
非常に勿体ない話ですが、プロは再生環境には無頓着な人が多いため、再生のノウハウは持っていなかったのだと思います。
ミュージシャンは、作品が完成した後のことは(売り上げを除いて)興味がなく、自分の作品がどんな環境で聴かれようが知ったことではないという人が多いようで、再生機器の良し悪しについてはほとんど分からないのではないかと思います。
高橋ジョージ氏(何回も呼び捨てにするのは気持ち悪いので”氏”を付けさせていただきます)も、冗談で、自分の作品のレコードには(プレーヤーを持っていない人のために)プレーヤーを付けると言っていたことからすると、再生機器はどれも一緒と思っている節があります。
そんなことはないとオーディオをやっている人は皆知っていますが、ミュージシャンはそうではない人が多いのです。
オーディオは奥が深く、求めている音をはっきりと自覚できている人でないと泥沼にはまってしまう、とても難しいものですが(ただしこれは芸術を扱うジャンルであるので当然です)、
アナログレコードの再生はその中でも特に難しいんです。
カートリッジでほぼ決まってしまうのですが、このパーツはバラつきが非常に大きく、最上のものに当たるまで、苦労します。
私が使っているSPU Meisterも、一本たりとも同じ音のものがなく、運良く偶然、飛び抜けて音が良いものを何本目かにしてようやく入手できたものです。
私のこれまで持っていたカートリッジの中では、前述のマイケル・ジャイルズのドラムが歌ったのは、このSPU Meisterだけです。
あとはアーム、ターンテーブル、キャビネットの順で音は変わります。
私はこれらは現在は適当ですが、本当はRM-309等、SPUとベストマッチするものを使いたいです。
お金がないのと、これらもきっとバラつきが凄いでしょうから、現在は尻込み中です。
アナログレコードの真価が分かる ”しかるべき再生機器” を手に入れるのは本当に難しいんです。
結論は、
苦労してアナログ黄金時代レベルのレコードが作れたとしても、真価が分かるのはごく限られた人だけなので、
止めておいた方がよいですよ、
ということです。
3)については、もしかしたらこれが一番の問題かもしれませんが、リスナーの再生側の問題です。
上でアナログ黄金時代のレコードの音の凄さについて、”しかるべき再生機器で聴くと”と断りを入れているのは、かなりのレベルの再生機器でないと真価が分からないからです。
クリムゾンの話になりますが、宮殿BOXのオリジナルLPのアナログ落としCDががっかりな出来だったのは、作成時にオリジナルLPを再生した装置がプアだったせいと考えて間違いありません。
宮殿のオリジナルLPの凄さが一番分かるのは「風に語りて」での歌のバックのマイケル・ジャイルズのドラムですが、”しかるべき再生機器で聴くと” 音の表情が非情に豊かでドラムが歌っています。
本当に凄いんです。
アナログ落としに使用したディスクはフリップが所有していたものなので、おそらく世界で最も程度の良いオリジナルLPだったのではないかと思うのですが、このCDではオリジナルLPのそういった凄みを感じ取ることはできませんでした。
非常に勿体ない話ですが、プロは再生環境には無頓着な人が多いため、再生のノウハウは持っていなかったのだと思います。
ミュージシャンは、作品が完成した後のことは(売り上げを除いて)興味がなく、自分の作品がどんな環境で聴かれようが知ったことではないという人が多いようで、再生機器の良し悪しについてはほとんど分からないのではないかと思います。
高橋ジョージ氏(何回も呼び捨てにするのは気持ち悪いので”氏”を付けさせていただきます)も、冗談で、自分の作品のレコードには(プレーヤーを持っていない人のために)プレーヤーを付けると言っていたことからすると、再生機器はどれも一緒と思っている節があります。
そんなことはないとオーディオをやっている人は皆知っていますが、ミュージシャンはそうではない人が多いのです。
オーディオは奥が深く、求めている音をはっきりと自覚できている人でないと泥沼にはまってしまう、とても難しいものですが(ただしこれは芸術を扱うジャンルであるので当然です)、
アナログレコードの再生はその中でも特に難しいんです。
カートリッジでほぼ決まってしまうのですが、このパーツはバラつきが非常に大きく、最上のものに当たるまで、苦労します。
私が使っているSPU Meisterも、一本たりとも同じ音のものがなく、運良く偶然、飛び抜けて音が良いものを何本目かにしてようやく入手できたものです。
私のこれまで持っていたカートリッジの中では、前述のマイケル・ジャイルズのドラムが歌ったのは、このSPU Meisterだけです。
あとはアーム、ターンテーブル、キャビネットの順で音は変わります。
私はこれらは現在は適当ですが、本当はRM-309等、SPUとベストマッチするものを使いたいです。
お金がないのと、これらもきっとバラつきが凄いでしょうから、現在は尻込み中です。
アナログレコードの真価が分かる ”しかるべき再生機器” を手に入れるのは本当に難しいんです。
結論は、
苦労してアナログ黄金時代レベルのレコードが作れたとしても、真価が分かるのはごく限られた人だけなので、
止めておいた方がよいですよ、
ということです。
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