福井県は8日、県内の医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種を4日に完了したと発表した。全国知事会のまとめでは、47都道府県で最も早い。約2万8千人が2回の接種を終えた。
福井県によると、対象となる病院や診療所、薬局、訪問看護ステーションの従事者や救急隊員など約2万9600人のうち、希望しなかった約1600人を除く人たちが、4日までに2回の接種を済ませた。約1600人の中には、1回目に副反応があって2回目を受けなかった人もいるという。接種率は約95%。
4月以降の医療機関などの新規採用者や医学部生など計約3400人についても、6月中旬には完了する見込みという。
福井県では2月19日からの先行接種に続き、3月5日から医療従事者への接種を本格化し、計80の施設で実施したという。県の担当者は「県医師会をはじめ医療従事者の方たちの協力で、ほぼ予定通り接種が進んだ」と話している。(佐藤孝之)朝日新聞