有馬温泉(神戸・北区)では、6月21日から地域で働く希望者全員を対象とした「職場接種」が始まりました。初日は芸妓をはじめホテルの従業員ら計120人への接種を予定しています。
(芸妓)
「少し安心しましたよね。仕事柄、やはり打っておいたほうがいいので。1日も早く打ちたかった」
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪・此花区)でも、社員やアルバイトなど全従業員約1万人を対象にワクチン接種を始めました。接客サービス担当の従業員やダンサーに対して優先的に接種するということです。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、8月末までの接種完了を目指したいとしています。
(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの従業員)
「私も安心して働けるのと、ゲスト(客)も安心して私たちと会話や気持ちの共有をしていただけたらなと思います」
また、サントリーグループでもワクチン接種が始まりました。対象はグループの全従業員とその家族ら計5万1500人。工場勤務と営業職の従業員から接種を始めたということです。
(サントリーホールディングス 後藤アキ子人事部長)
「工場の方はテレワークができず現場に日々向かわないといけないというところがあります。営業の人も、お客さまやお得意先さまと直接会うというところで、この2部門を優先しました」
企業だけではありません。近畿大学(東大阪市)では、学生や教職員約3万4000人を対象にワクチン接種をスタート。初日は約1500人に接種する予定で、会場では医師5人・看護師15人で問診と接種を担当しました。
(学生)
「数か月ぶりに学校に来た。留学する機会も今後出てくると思ったので、できるだけ早くワクチンを打って、海外に出られたらいいなと」
(学生)
「地元が大阪ではなくて地方なので、実家の親や祖父母に少しでも早く会いたいなと」
(学生)
「4年生なので、卒業旅行に友だち同士で行けたらなと思います」
一方、東大阪市の専門商社「サンコーインダストリー」では、接種に向けたデモンストレーションが行われていました。職場接種は1000人以上の規模の企業などから進められていますが、この会社は中小企業で社員も500人以下。パート従業員らを合わせても1000人には届きません。そこで、取引先の中小企業や地元の飲食店などに声をかけて希望者を募ることに。その結果、計2500人ほどとなり、職場接種が実施できることになったのです。ワクチン接種は7月5日から希望者全員に接種予定だということです。
(サンコーインダストリー 奥山淑英社長)
「ワクチン接種に関してはいろんな角度からあらゆる側面から実現していけばいいのではないかなと。置き去りにされないように中小・零細・飲食店側からワクチン接種を積極的に進めていこうと」
(取引先)
「私たちは個人個人で受けないとワクチン接種は受けられないと思っていたのですが、サンコーさんから声がかかって、夢みたいな話で本当にうれしいなと」
(ラーメン店)
「これが接種を受けられるチャンスなのかなと。早いほうがいいのかなと思ってすぐに(接種すると)返答しました。僕らスタッフらが安心して働けるかなと思いました」 毎日放送