「青切符」をご存じだろうか。駐停車違反や一時停止違反といった比較的軽微な交通違反について、「交通反則通告制度」により、反則金の納付で刑事処分に代えるものだ。
警察庁が、自転車の悪質な交通違反に青切符の交付を可能にすることを検討している。
酒気帯び運転などがその対象となる。乗車中の携帯電話の使用などの「ながら運転」についても、道交法で禁じて罰則を制定することが検討課題に挙げられた。警察庁は、来年の通常国会に道交法改正案を提出することを目指している。
なぜか。危ないからだ。守らない人が多いからでもある。
酒気帯びは、呼気1リットル中に0・15ミリグラム以上のアルコールを含んでいる状態を指す。だが自転車は、現行の道交法では酒気帯び運転の罰則規定から除外されている。
正常な運転ができない「酒酔い運転」は「赤切符」の対象で、自動車などと同様に5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されている。
自転車ぐらいはかまうまいと軽い気持ちで飲酒後に乗用した経験はないか。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」の標語は自転車でも同様である。
警察庁が平成15年から20年間の自転車による人身事故を分析すると、自転車側の過失が大きい死亡・重傷事故で酒気帯び運転は飲酒なしの1・9倍、過失が小さい場合でも2・5倍という結果が出た。
最近では電動アシスト自転車の普及で車体の重量が増し、より重い事故の当事者となる可能性も増している。加害側、被害側のいずれとなっても、大きな損害を被ることになる。それは「ながら運転」も同じだ。
そもそも道交法で軽車両と位置付けられる自転車の交通ルールを理解しているだろうか。自転車は原則、車道の左端を通行する。自転車歩道通行可の標識がある場合も歩行者の通行を妨げてはならない。ベルを鳴らして歩行者をどかす行為は交通違反である。
富山県と長野県にまたがる北アルプス不帰嶮(かえらずのけん)で12日から行方が分からなくなり、20日に救助された男性(49)について富山県警黒部署は21日、頸髄(けいずい)損傷などの重傷を負っていたと発表した。署によると、命に別条はないが、発見時に残っていた口にできる物はペットボトルの水1本だけで「ぎりぎりでの救助」だったという。
署によると、男性は会話もでき「12日に登山道から滑落した」と説明している。10日から2泊3日の予定での入山だった。食料は弁当1個とゼリー、ドライフルーツなどしか持っておらず、これらを食べて飢えをしのいだとみられる。
救助された男性は、12日に行方が分からなくなったと家族が警察に届け出た。署によると、20日午後3時55分ごろ、富山県警の山岳警備隊員が標高2080メートル付近の谷で発見し、ヘリコプターで救助した。
産経新聞
大阪・日本橋の工事現場に侵入したとして、大阪府警南署は21日、建造物侵入の疑いで、迷惑行為を繰り返す米国籍のインターネット配信者、ジョニー・ソマリことイスマエル・ラムジー・カリド容疑者(23)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
カリド容疑者は日本国内で過激な言動を繰り返し、その様子を動画でライブ配信。視聴者からの課金で収益を得る「迷惑系配信者」として交流サイト(SNS)上でたびたび話題に上がっている。
過去の配信動画によると、電車内で「広島、長崎に原爆を落とす」という趣旨の発言をしたり、街中で日本人を誹謗(ひぼう)中傷したりする迷惑行為もあった。
捜査関係者によると、8月30日正午ごろ、大阪市中央区日本橋のホテル建設予定地に侵入した疑いが持たれている。
この日、覆面姿で侵入したカリド容疑者は作業員に対し、東京電力福島第1原発事故を想起させる「福島」というワードを連呼。その様子を別の男が撮影し、配信していた。