福島第1原発の処理水をめぐり、中国の国番号からかかってくる迷惑電話に新たな対応策。
これまでに3万件以上の迷惑電話があった東京都庁では、「あなたはご存じですか?」と始まる自動音声で対策をとっていたことが新たにわかった。
東京都が流す自動音声「福島第1原発におけるALPS処理水の海洋放出は国際基準および国際慣行にのっとり、トリチウム年間処分量を近隣諸国と比べても低い水準にしたうえで、安全性に万全を期したうえで実施されています。中国の原子力発電所には、トリチウムの年間処分量が福島第1原子力発電所の約10倍にもなっているものがあります」
これは東京都庁の代表番号に、中国の国番号「86」からかかってきた電話で、相手が中国語でまくしたててきた場合に切り替える自動音声。
「あなたはご存じですか?」と中国語で問いかけるところから始まり、「中国の原発の中には福島第1原発のおよそ10倍のトリチウムを出すものもある」「福島第1原発の処理水は近隣諸国と比べてもトリチウム年間処分量が低い水準」などと答えている。
関係者によると、1日午後4時45分から1時間半の間に、この自動音声で198件対応したという。
都には8月31日までに、同様の迷惑電話が約3万2,800件あり、都は処理水放出に関連した嫌がらせとみて、「平日の中国からの迷惑電話には、この音声対応を行う」という。
FNNプライムオンライン
東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出への対抗措置として、中国政府は日本産水産物の全面輸入停止措置を決めるなど、ヒステリックな対応をエスカレートさせている。そうした中で、9月9日と10の両日、東京・代々木公園では日中平和友好条約締結45周年を「お祝いする」ための日中文化交流イベントとして「チャイナフェスティバル2023」が開催される。 主催者によると、伝統文化の紹介のほか、飲食など約80のブース出店、野外ステージなど「様々なコンテンツを楽しめる」のだという。実行委員長は、呉江浩駐日中国大使。最高顧問は福田康夫元総理が務める。 福田元総理は福田達夫前自民党総務会長の実父。自民党閣僚経験者が言う。 「父親は別人格とはいえ、もはや中国政府のエージェントとなっている元総理の言動を止めないと、達夫氏は自身の政治家としての評判にも悪影響を与えることになる」
アサ芸プラス
北海道の秋の味覚を代表する秋サケの定置網漁が解禁となり、太平洋岸の大樹漁港(大樹町)で1日、初水揚げがあった。水揚げ量は1・1トンで、昨年初日(3・9トン)の3分の1以下だった。関係者は「まだ海水温が高いのが要因と思われる。今後に期待したい」と話した。
秋サケの定置網漁は道内各地で順次、解禁となり、11月下旬まで続く。大樹漁協所属の漁船5隻は同日午前4時に出航して沿岸部に定置網を仕掛け、同11時ごろに再出航し、網を揚げて帰港。銀色に輝く魚体を次々に漁港に下ろした。
大樹漁協は、日本産水産物の全面禁輸を決めた中国と直接の取り引きはない。だが、伊藤浩二専務は「禁輸で魚全体の価格が下がる懸念はある」と語った。
【鈴木斉】 毎日新聞