釣り人の海中転落事故が多発する秋の行楽シーズンを迎え、第3管区海上保安本部(横浜)は突然起きる大きな波「一発大波」への注意を合言葉に釣り中の事故防止を訴える。複数の波が重なることで岸壁を覆うほどの高波が生じる一発大波は予測が難しく、波にさらわれる形で岸壁などから転落するリスクがある。同海保によると、過去10年の統計では11月に釣りの事故が最も多く発生。立ち入り禁止区域に入らず、気象情報を確認するなどの注意が必要になる。 晴れた日の波が穏やかな海岸。しかし突如大波が迫って打ち付け、瞬く間に岩場全体に水が流れ込んだ。同海保はサイトで釣り人への注意喚起動画として「一発大波」の映像を公開している。職員が海岸で数時間撮影を続けて映像に収めることに成功したといい、突然の高波があっという間に岩場を覆う様子を確認することができる。 同海保によると、一発大波は複数の波が一つになって偶然生まれるとされ、100回に1回は通常の1・5倍、1千回に1回は2倍の高さの波が来るといわれているという。予期しない高波が突然襲い掛かることから、立ち入り禁止区域に入らないなどの基本的なルールの順守や、波が高い日に釣りを行わないこと、危険を感じたら釣りを中止することなどが必要だ。 関東地方や静岡県の周辺海域を管轄する同海保の管内で、過去10年間で釣り中の事故が最も多かったのは11月。計45人が事故に遭い、14人が死亡、または行方不明になっている。 立ち入り禁止区域で波にさらわれたり、夜間に足元がよく見えないなどの状況でバランスを崩したり足を滑らせるなどして、岸壁や防波堤から海中に転落する事故が多いという。同課は「秋の行楽シーズンには釣り中の事故が多い。一発大波に注意して、ライフジャケットを着用するなど安全対策をとってほしい」と呼び掛ける。 同海保は今月1日から10日までを「秋の事故ゼロキャンペーン」期間として、「釣行計画を第3者に伝える」などと注意事項を記載したリーフレットを作成。釣り中の事故や、ボードの上に立ってパドルでこぐ「スタンドアップパドルボード(SUP)」の帰還不能の防止を重点対象とし、職員が海浜で声掛けやリーフレット配布を行う。(橋本愛) 産経新聞
天皇ご一家が日本赤十字社の企画展ご覧に 愛子さまの質問で笑いに包まれる一幕も(2023年10月3日) - YouTube
天皇ご一家が関東大震災の際に救護にあたった日本赤十字社の活動などを展示した企画展をご覧になりました。 天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは1日午後5時半ごろ、東京・港区にある日本赤十字社の本社を訪れ、関係者の出迎えを受けられました。 その後、救護活動中に殉職した看護師らの慰霊碑に供花されました。 ご一家は100年前に起きた関東大震災の企画展にも足を運ばれ、震災当時、救護所を設置した場所などを記した資料をご覧になりました。 皇后さまと愛子さまは「何カ所ぐらい救護所を設置したのですか」と質問され、天皇陛下は「こんな資料があるんですね」と感想を述べられました。 愛子さまが、展示されていた消毒液について「消毒用にアメリカからウイスキーを取り寄せたのですか」と質問されました。 案内者が「それはあちらで説明しようと思っていました」と言うと、愛子さまが「先走ってしまいました」と話され、笑いに包まれる一幕もありました。