ロシア国防省は24日、バルト海上空で米軍のB1B戦略爆撃機2機がロシア領空に近づいたため、スホイ27戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。インタファクス通信が伝えた。
国防省は、B1Bが方向転換したため領空侵犯などはなかったとしている。
バルト海にはロシアのほか、今年4月に北大西洋条約機構(NATO)に加盟したフィンランドや、加盟が事実上決まったスウェーデンなどが面しており、ウクライナ侵攻を巡って対立を深めるロシアとNATO側との緊張が高まっている。(共同)産経新聞
ロシア国防省は24日、バルト海上空で米軍のB1B戦略爆撃機2機がロシア領空に近づいたため、スホイ27戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。インタファクス通信が伝えた。
国防省は、B1Bが方向転換したため領空侵犯などはなかったとしている。
バルト海にはロシアのほか、今年4月に北大西洋条約機構(NATO)に加盟したフィンランドや、加盟が事実上決まったスウェーデンなどが面しており、ウクライナ侵攻を巡って対立を深めるロシアとNATO側との緊張が高まっている。(共同)産経新聞
[フランクフルト 24日 ロイター] - イスラエルのカッツ・エネルギー相は、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻計画について、拘束されている人質の問題を理由に遅らせる考えはないと述べた。ドイツ紙ビルトが24日、インタビューを掲載した。
カッツ氏は人質解放に向けてあらゆる措置を講じるとした一方、そうした取り組みが「地上攻撃を含むわれわれの行動を妨げることはできない」と述べた。
また「ハマスはわれわれが人質に対処することを望み、(イスラエル)軍がハマスのインフラを取り除くために突入しないことを期待している。それは起きない」と語った。
この30年で日本に暮らす外国人の人口は増え続けた。その背景と将来の展望を、社会人口学者で国立社会保障・人口問題研究所の是川夕国際関係部部長に聞いた。【聞き手・奥山はるな】
――1990年代を通じ、最多の国籍は韓国・朝鮮で次点は中国。後を追って、ブラジルとフィリピンが増加していきます。
◆90年代は入国管理制度が大きく変わった時期です。戦後、日本にいる外国人の大半は在日韓国・朝鮮人でしたが、89年の入国管理法改正で就労を目的とした複数の在留資格ができ、93年には技能実習制度が創設されました。ブラジルやペルーからの日系人、フィリピンから興行目的(エンターテイナー)や日本人の配偶者として来日した人たちなど、日本社会との家族的なつながりを背景とした移住も進みました。地域としては、東京・愛知・大阪の3大都市圏と、東海・北関東の工業都市で増加しました。
――2000年代の半ば、中国が韓国・朝鮮を抜いて首位となります。一方でフィリピンの伸びは止まり、ブラジルやペルーが減少します。
◆中国は、留学や技能実習、専門的・技術的分野の高度人材など複数の在留資格で入国が増えていきました。そして家族的なつながりによる移住は、00年代後半に流れが弱まります。フィリピンは06年、「日本人の配偶者等」の審査が厳格化され、入国しづらくなりました。ブラジルやペルーは08年のリーマン・ショックに端を発した不況で、政府が日系人の帰国支援事業を行い、2万人以上が帰国しました。
――10年代はベトナムが急増し、ブラジルやフィリピン、韓国・朝鮮を追い抜いて、中国に次ぐ2位となります。
◆全国的に人手不足が進み、地方でも外国人が増加しました。ベトナムからの技能実習生が、農業や製造業を下支えするようになった時期です。外国人住民の半数近くが技能実習生という自治体も少なくありません。17年に技能実習の制度が改正され、滞日年数が延びたのも影響したとみられます。
――ベトナムの他、ネパールやインドネシアの伸びも目立ちます。
◆10年代は、出身国が一気に多様化したのも特徴です。主に経済的な理由で、一定の条件を満たせば誰でも取得できる留学や技能実習、技術・人文知識・国際業務などの在留資格を取る人が増えました。
――20年に新型コロナウイルスが流行してからの状況は。
◆水際措置で、新規の入国は停滞したものの、帰国できなくなった技能実習生が特定活動や特定技能の在留資格に切り替え、そのまま滞在し続ける現象が起きました。コロナが明け、技能実習生の入国は、せきを切ったように再開しました。22年12月末の在留外国人数は約307万5000人で、過去最高を更新し、初めて300万人超の大台に乗りました。ベトナムだけでなく、インドネシアやフィリピンからの流入が増えています。今後も増加の流れは続くとみています。
今年8月に大阪府泉南市で開催された花火大会「泉州夢花火」。きれいな花火が夜空を彩り、多くの人を魅了しました。しかしその翌日、花火大会側の“目を疑う行動”に市民らは愕然。なんと、花火大会で使われた『大量の土のう』をビーチの岩場に捨てていったのです。(2023年10月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)
令和4年6月末の在留外国人数は、296万1,969人で、前年末に比べ20万1,334人(7. 3%)増加
(1) | 中国 | 744,551人 | (構成比 25. 1%) | (+ 3. 9%) |
(2) | ベトナム | 476,346人 | (構成比 16. 1%) | (+ 10. 0%) |
(3) | 韓国 | 412,340人 | (構成比 13. 9%) | (+ 0. 6%) |
(4) | フィリピン | 291,066人 | (構成比 9. 8%) | (+ 5. 2%) |
(5) | ブラジル | 207,081人 | (構成比 7. 0%) | (+ 1. 1%) |
(6) | ネパール | 125,798人 | (構成比 4. 2%) | (+ 29. 5%) |
(7) | インドネシア | 83,169人 | (構成比 2. 8%) | (+ 39. 0%) |
(8) | 米国 | 57,299人 | (構成比 1. 9%) | (+ 5. 8%) |
(9) | タイ | 54,618人 | (構成比 1. 8%) | (+ 8. 5%) |
(10) | 台湾 | 54,213人 | (構成比 1. 8%) | (+ 5. 9%) |
河辺華挙の描いた「鳥類写生図」は粉本、すなわち日本画の手本となる参考資料である。この巻物には様々な鳥の詳細なスケッチが収められ、いわば「紙に描いた標本」ともいえる。
そのタッチは極めてリアリスティックなものであり、鳥の羽毛一枚、脚の鱗一つまでが描かれている。各部の色や羽毛の枚数を指定した絵もある。
一方、そのリアルな描画は、我々が普段目にする定型的な日本画とはあまりに隔たっている。これはすなわち、画家たちは精密な描写からステレオタイプな花鳥画まで、非常に大きな幅を持った表現を行なっていたことを意味する。
今回は「鳥類写生図第二巻」を紐解き、リアルなスケッチから図案化された日本画までが一巻に収められた様子をご覧いただきたい。さらに、同巻に収められた山本正幸(暉山)の描いた鳥に至っては全く画風が違い、より漫画的でさえある。
絵とは細密なものだけが優れているのではない。対象のどこをどう省略し、強調し、デフォルメして「絵」として完成させるか、その過程も画家の技量である。そこには時代や地域を超えたデフォルメの共通性といったものも感じられる。また、それは人間が外界をどのように見ているかを、改めて我々に教えてくれるものでもあるだろう。
主催 東京大学総合研究博物館