特殊詐欺の被害防止を訴えるポスターを作った大阪府摂津市立摂津小学校の児童たち=大阪府警摂津署
大阪府摂津市の小学生たちが、特殊詐欺の被害防止を訴えるポスター「防犯メッセージの寄せ書き」を作製し、摂津防犯協会に寄贈した。できあがったのは16点。現在、市内の公共施設に掲示されており、高齢者に対して注意喚起をしている。
ポスターは、市内で多発する特殊詐欺などの被害を防止したい-という大阪府警摂津署から依頼を受け、市内全10小学校の6年生らが手がけた。同署には、近くの市立摂津小学校の児童4人が訪れ、「受け取ってください」と同協会に渡した。
同署によると、同市内を中心とした管内での今年の特殊詐欺事件の発生は8月末現在で37件。対前年同期比で22件も増えており、被害総額は約3420万円(前年同期比約1380万円増)に上るなど、警戒感が広がっている。
田北正文署長は「子供たちが願いを込めて作った防犯メッセージの寄せ書きを高齢者にぜひ見てもらいたい。家庭でもお孫さん世代から注意を呼びかけてもらうなど、家族の絆で特殊詐欺の被害を防止してほしい」とアピールした。
ポスターを渡した千原央資(おうすけ)さん(11)は「高齢者がこれ以上トラブルに巻き込まれないよう、ぼくたちのメッセージが届いてほしい」と話していた。