国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は12日、ICCはパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルでの戦争犯罪を捜査できると述べた。イスラエルによるガザでの戦争犯罪も同様だとした。ロイター通信のインタビューに答えた。 イスラエルではハマスが襲撃した集落や集団農場で、虐殺が疑われる遺体が相次いで見つかっている。イスラエルはICCに加盟していないが、パレスチナは加盟。ガザはICCの管轄下であり、ハマスを捜査、訴追する権限があるという。 カーン氏は「パレスチナ人が罪を犯した証拠があれば、イスラエル領を含めてわれわれには管轄権がある」と述べた。ハマスがイスラエルに攻撃して以来、テレビで報じられる映像は「おそろしいものだ」と指摘した。「刑事責任を判断する司法プロセスがあるべきだ」と訴えた。 (共同) 産経新聞