鳥取県東部の山間部で兵庫県境にほど近い鳥取市国府町栃本に7世紀末の白鳳時代に創建されたとされる「謎だらけの寺院跡」がある。地名から「栃本廃寺跡」と呼ばれるこの遺跡は、山深い立地だけでなく、南塔と東塔を有し、金堂と講堂の中心ラインがずれる類例のない伽藍(がらん)配置から国史跡に指定。寺院にはつきものの瓦がまったく出土しないことや、だれが建立したかなど多くの謎に包まれたミステリアスな寺院跡として知られている。
近くに古代山陰道
「なぜこんな山奥に寺院が建てられたのか」
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鳥取市の山間部にある栃本廃寺跡(北側から撮影)。手前が講堂跡、中央の緑地が金堂跡で中心ラインの位置関係がずれている。金堂跡の南側に南塔の心礎、東側に東塔の心礎が位置している(松田則章撮影) 産経新聞
キヤノンは18日、8年ぶりとなる展示会で披露する先端半導体製造装置など「超微細」な技術を報道陣向けに公開した。19日からパシフィコ横浜(横浜市)で「キヤノンEXPO」を一般公開する。20日まで。 半導体装置は、宇都宮事業所(宇都宮市)で生産するタイプの実物大模型を設置。「ナノインプリント」という技術を使い、回路の線幅が5ナノメートル(ナノは10億分の1)相当のパターンを形成できる。人工知能(AI)や自動運転の高性能化を後押しするため、さらなる微細化も進める。 少ない光の粒子も感知できる「SPADセンサー」も初展示した。夜間の港湾部などで監視カメラに利用する。 御手洗冨士夫会長兼社長は「カメラや事務機の成長は鈍っている」とした上で、事業の多角化を進めてきたと強調。「(技術力など)経営資源を活用して成長した結果を見てほしい」と話した。
「キヤノンEXPO」で展示する半導体製造装置の模型=18日午後、横浜市
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政府は、自衛隊機によるイスラエルからの邦人退避を巡り、現地の韓国人も輸送対象とする方向で調整を始めた。自衛隊機は既に隣国ヨルダンなどに到着、輸送実施に向け出国希望調査を進めている。韓国政府が自国民を輸送機で退避させる際に日本人とその家族計51人も搭乗させた対応を踏まえた。政府関係者が18日、明らかにした。 関係者によると、邦人への調査の結果、輸送人数に余裕が出れば、韓国側に搭乗希望の有無を問い合わせる。韓国人以外の外国人も対象とする可能性もある。邦人も含めて費用負担は求めない。 防衛省は退避活動に備えるため、航空自衛隊機3機を派遣。2機はヨルダン、1機は自衛隊の拠点があるアフリカ東部ジブチで待機している。
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レバノンとの国境に近いイスラエル北部で隊列を組んで移動するイスラエル軍の車両=15日(ゲッティ=共同)
イスラエル軍は北部のレバノン国境付近で、レバノンに本拠を置く親イランのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の軍事攻撃や戦闘員の侵入を阻止するため、陸と沖合で警戒を強めている。国境に近い北部ナハリヤを訪れると、街は表向きは平穏だが避難を検討する人もおり、動揺が広がっていた。(ナハリヤ 佐藤貴生)
地中海を臨むナハリヤの海岸には16日、自動小銃を持つイスラエル軍兵士の姿があった。招集された予備役兵(40)によると、「ヒズボラが海から侵入するのを防ぐため、海岸沿いに数百メートルおきに兵士が配置されている」という。海上では、イスラエル軍の哨戒艇も警戒していた。
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが7日にイスラエル攻撃を開始して以降、イスラエル・レバノン国境では砲撃などの交戦が相次ぐ。現場は主にナハリヤ東方の山岳地帯とみられる。
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