石川県で最大震度7を観測した能登半島地震を巡り、鳩山由紀夫元首相が同県志賀町の北陸電力志賀原発について、X(旧ツイッター)で「火災が起きた」と被害状況を誇張した投稿をした。北陸電は志賀原発で火災は確認されなかったと発表している。
鳩山氏は2日午後9時過ぎ、志賀原発についてXに「爆発音がして変圧器の配管が破損して3500リットルの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」と投稿した。
志賀原発の「火災」を巡っては、林芳正官房長官が1日午後の記者会見で「変圧器で火災が発生したが消火済み」と発表したが、北陸電が2日午前の記者会見で火災の発生そのものを訂正している。2日正午には、Xでも「確認の結果、1、2号機とも火災は発生していない」と投稿した。
情報が錯綜した理由について、北陸電は地震直後に油漏れと変圧器の一部破損によるものを作業員が火災と誤認し、国や関係自治体に報告したためだと説明している。
鳩山氏は北陸電が訂正を発表した9時間後に、修正済の誤った情報を投稿した形となる。
社民党の福島瑞穂党首や立憲民主党の田島麻衣子参院議員らも1日夜に林氏の会見を受け、「変圧器の火災が発生した」とXに投稿したが、4日午前11時時点でも削除されていない。(奥原慎平) 産経新聞
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」からLCACを用いて重機や支援物資などが陸揚げされた=4日午前、石川県輪島市町野町
揚陸艇で陸揚げされた重機(左下)=4日午前10時28分、石川県輪島市(共同通信社ヘリから)
ホーバークラフト型揚陸艇を使って陸揚げされた重機(下)=4日午前10時28分、石川県輪島市(共同通信社ヘリから)
石川県輪島市の大川浜沿岸部で待機する海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」=4日午前10時1分(共同通信社ヘリから)
石川県輪島市の大川浜に到着した重機を積んだ揚陸艇=4日午前10時7分、(共同通信社ヘリから)
石川県輪島市の大川浜に到着した揚陸艇と重機(下)。右上は海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」=4日午前10時32分(共同通信社ヘリから)
石川県輪島市の大川浜に到着した重機を積んだ揚陸艇=4日午前10時12分(共同通信社ヘリから)
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