石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は9日、発生から9日目となった。9日午前9時現在、死者は180人に上り、連絡の取れない安否不明者は120人。このうち輪島市では81人が死亡し、安否不明者は100人。県警は9日午後、地震直後の火災で全域が焼失した同市の観光地「輪島朝市」で、約100人態勢の大規模捜索を行う。
避難所に身を寄せる人は2万8千人以上おり、感染症も拡大。道路は各地で寸断され、輪島、珠洲両市を中心に少なくとも3300人以上が孤立状態にある。
県は現在の避難先から県内外の旅館やホテルに移ってもらう「2次避難」の取り組みを進めており、政府は地域を限定しない「激甚災害(本激)」に指定し復旧事業を財政面から支援する。死者数は自治体別に輪島市81人、珠洲市71人、穴水町18人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋市1人。
産経新聞