原子力規制委員会は10日の定例会合で、能登半島地震による北陸電力志賀原発(石川県志賀町)などの被害状況や対応について、事務局の原子力規制庁から報告を受けた。各原発の使用済み核燃料プールの冷却や、放射性物質を閉じ込める機能に問題はないとしている。
北陸電によると、志賀原発では1号機地下で震度5強を観測。約1時間半後には約3メートルの津波が到達した。1、2号機の変圧器が破損して油が漏れ、外部電源の一部が使えなくなっている。プールから水漏れがあったほか、敷地内や港湾施設で地盤沈下や段差が発生した。
東京電力によると、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)でもプールから水漏れがあった。
産経新聞