群馬銀行(前橋市)は2日、深谷支店兼深谷上柴支店(埼玉県深谷市)の元行員の20代男性が、新紙幣の両替を口実に顧客から計5535万円を着服していたと発表した。同行は元行員を9月20日付で懲戒解雇した。主にスポーツ賭博に使っていたといい、同行は群馬県警に相談し、刑事告発を検討している。元行員の支店所在地は7月から発行された新1万円札の実業家、渋沢栄一の出身地。
同行によると、元行員は8月13日~9月3日の間、埼玉県内の個人と法人計16の取引先に「新紙幣への両替の目標がある。両替を無料で受け付ける」などとうそを言い、預かった現金を自身の銀行口座に入金。オンラインでプロ野球や米大リーグに関するギャンブルなどに数千万円使い込んだという。顧客から「両替の目標に協力したい」などと問い合わせがあり発覚した。同行は被害に遭った顧客に謝罪し、全額返金した。
元行員は新紙幣が発行された7月から8月上旬までは、声をかけた顧客の現金を全て両替しており、「お客様に喜んでほしかった」などと話しているという。【日向梓】
イスラエルと親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘が激化するレバノンからの邦人退避に備え、航空自衛隊のC2輸送機2機が3日朝、近隣のヨルダンとギリシャに向けて、空自美保基地(鳥取県境港市)を出発した。防衛省が明らかにした。外相からの要請を受け、防衛相が9月27日に派遣を命じていた。
自衛隊の部隊などは現地情勢を見ながら、両国で退避に向けた準備を進める。レバノンには50人程度の日本人が滞在。退避を実施する場合は防衛相が新たな命令を出し、レバノン入りしたC2に邦人を乗せて近隣国に運び出す想定だ。
産経新聞
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ベトナム外務省は2日、南シナ海のパラセル(西沙)諸島の近海で9月末、ベトナムの漁船が中国の船から襲撃される事件があったと発表した。両国はパラセル諸島の領有権を争っている。同省報道官は同日の声明で相手の船が「中国の法執行機関」だと明かし、「残忍な行為に断固として反対する」と訴えた。
現地紙タインニエンが1日に報じた内容によると、漁船は9月13日にベトナム中部クアンガイ省の港を出発。パラセル諸島の海域で操業中だった29日、「外国船に航行を妨害され、攻撃を受けた」と地元の警備当局へ通報した。10人が負傷し、うち3人は脚や腕を骨折する重傷だという。
国営メディアによると、外務省のファム・トゥ・ハン報道官は2日の声明で、「主権の深刻な侵害。漁師は命を脅かされ、財産的損害を被った」と批判。中国側に対し、調査結果の速やかな報告と再発の防止を求めた。
ベトナム側の声明や報道は、どのような「攻撃」を受けたのかについては明らかにしていない。
朝日新聞