お社の板材加工
構造材となる骨組み(柱・梁・桁・土台)と並行して板材の加工をしています。
今回のお社で板材を使うところは、屋根、壁、床の三箇所。
床材は丁度よい大きさの一枚板がありましたのでそれを使うことに。
そのほかの屋根と壁材は、一尺以上の幅広材が必要となるため、板接ぎをしてつくることに。
板接ぎ方法は、雇い実接ぎ(やといざねはぎ)。
テーブルソーで実溝をつくっています。
最初に雇い実(溝と溝との間に入れる材)を作っていますので、
その雇い実の厚みに程よく合うよう板接ぎする溝幅をテーブルソーで微調整。
そして、雇い実と板接ぎ用の溝の嵌り具合を確認。
耐水性の接着剤を塗布してからクランプ圧着。
板接ぎの後、軒下で外気に触れさせているところ。
無垢の木は、環境(温度・湿度など)により、加工した後でも反ったり曲がったりと動くことがあります。
特に屋根や外壁などは、周りの環境に影響を受けやすいので、材料選びは慎重になります。
写真のように、加工後、外気に晒して無垢材がどのように動くのかを確認しておくと安心です。
もし、すごく暴れる材で不敵であれば作り直すこともあります。
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福島木工家具店
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