お社の材種
お社製作のご依頼時に、材種は地杉でとのお話がありました。
屋久島で杉といえば屋久杉が有名です。
屋久杉と地杉の違いは?
「屋久杉」とは、樹齢1000年以上で標高の高い雲霧林で育った杉。
「地杉」とは、人の手によって植林された杉のことです。
屋久島の「地杉」は一般的な杉と比べて、色艶よく油分も多く、強度も高いといわれています。
屋久島産地杉で製作した「どこでもスツール」
スツール脚の製作風景
スツールの脚には強度と粘りが求められます。
屋久島で育った地杉だからこそ製作できる家具の一つ。
今回のお社にも、このような屋久島の地杉を存分に使っています。
特に、土台などの要所には、力強い年輪で、油分の多い赤身を選んでいます。
お社の材種、地杉以外には・・・
冒頭の通り、地杉での製作依頼でしたが、神社仏閣といえば桧づくり。
1000年以上前に建てられた法隆寺も桧。
『日本書紀』にも「ヒノキは宮殿(建築材)に使え」と記されています。
今回のお社には、屋久島産の地杉を主に、部分的に同じく屋久島産の桧を使うことにしました。
桧は地杉に比べて加工しやすい(刃物のあたりが良い)のが特徴です。
お社の製作では特殊な加工をする箇所があるので、桧材も含めることにした次第。
桧材の加工
とっておきの桧材をテーブルソーで割っているところ。
年輪がとても積んでいます。
木目が美しい!
油も詰まって色も飴色。
ある意味、屋久杉より貴重な材ともいえます。
ブックマッチ(木目が左右対称)に木取りした板材。
これは「お扉」に使う予定。
作業場は桧の香りに包まれています。
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