福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

弁当箱製作記録 その4

2014-11-04 22:25:36 | 製作記録
弁当箱本体、前蓋が組みあがって、いよいよ重箱の製作です。

箱の基本的組み方は同じで、溝を掘ってそこへ嵌めこんで箱型にしていきます。

重箱の大きさは、大中小の三種類。


それぞれの大きさの板を用意して、寸法通りにカットしていきます ↓





スライド丸ノコのストッパーを利用すれば同じ長さにカットしていけます ↓





重箱三種類、組み上がりました ↓




溝の入った板が前に並べありますが、実は失敗したパーツです。

長手の板に溝(メス)を掘り、短い板の方には、長手の溝に入るオスを作らなければいけなかったのですが、

勢い余って、全ての板に溝を掘ってしまいました。

ときどき、こんなミスをしてしまいます。

ミスが発覚した時は、非常に焦りながらも、後悔の念が入り混じって、しばらくフリーズしてしまうのですが、

気を取り直し、気合を入れれば、加速装置が働くがごとく、

信じられないくらい早く作り直すことが出来るのです。

まあ、こんなこと自慢にはなりませんが、やはり、加工前には、ちゃんと確認するようにしなけれいけません。



重箱の裏はこんな感じ ↓




重ねた時に、ずれにくいように底板は1mmくらい出しています。



水漏れしにくいよう、との粉を繋ぎ目に押し込んでいます ↓





こちらは、重箱の一番上の段の蓋づくり ↓




反り止めを入れるために、蓋の裏側に溝を掘っています。


重箱一式が組みあがったところで、塗装に入ります。


今回使う塗料はコレ ↓




和信ペイント 水性工芸うるし。

うるしと書いてありますが、水性ウレタン塗料(食品衛生法適合品)です。


本物の漆を使いたいところですが、だめなんです。

デリケートなスキンをしておりますので、かぶれるんです。

屋久島には、ウルシ科のハゼの木がありまして、

気をつけているのですが、年に何度かかぶれてしまいます。

これが結構つらく、ひどい時には夜通し痒くて寝不足になるくらいです。

ということで本物はご勘弁いただくことにしてもらいました。


重箱の内側だけを赤色に塗装しますので、マスキングテープで外側を養生します。


一度目の塗装が終わったところ ↓




工芸うるしという商品名だけあって、それっぽい感じとなってきました。

この時に使った専用の、和信ペイント ラックハケはとても使いやすかったです。

DIYで挑戦してみたい方、こちらにメーカーの動画があります → 水性工芸うるしの塗り方ガイド


弁当箱作りも山場を越え、あともう少しです。





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2 コメント

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Unknown (トガワ)
2014-11-05 09:07:47
漆も2〜3ヶ月触り続ければ慣れますよ。個人差があるんで何とも言えませんが。漆が扱えるようになると仕事の幅が拡がります。時間があるときにでもトライしてみれば?
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Unknown (福島木工家具店)
2014-11-05 12:38:13
漆を触り続ける・・・
想像するだけでコワイです。
出来るものならトライしてみたいですが。
その際は、ご教授のほど宜しくお願い足します。
返信する

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