木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

家のまわりの虫たち

2019-08-06 07:43:48 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.1℃     昨日の最高気温  30.7℃
木曽町新開      午前7時の気温  19.5℃     今朝の天気    晴れ

拙宅は標高1000メートル
かなりの山の中である。


すぐそばを川が流れ
窓を開けると
川の音が大きく聞こえる。


都会と違って
虫に囲まれて
生活していると言っても
過言ではない。


今回は家の周りで
見つけた虫たちを
見ていただこう。


まず美しい甲虫の中に
入ると思われる
ルリボシカミキリ。


毎年1~2度
薪を積んでいるあたりで
見かける。


甲虫に疎い私でも
知っている有名な
カミキリムシだ。


この子も
小さいがなかなか
味のある色艶をしている
リンゴコフキゾウムシ。


金属光沢が美しいけど
名前が分からない甲虫も。


タマムシのように美しい
アオハムシダマシ
今回で2度目の出会い。


交尾中のスジグロベニボタルに
おじゃま虫でした。


川が近いので
カゲロウやカワゲラの
仲間はわんさかといる。

(カワゲラの仲間)

夜あかりに集まる
蛾の仲間は
数えきれないぐらい
飛んでくる。


今回は昼間見つけた
蛾の仲間。


蝶のように美しい
ホシベッコウカギバ。


何かに擬態でも
しているの?
尋ねたくなる
スカシサン。


まだまだ
撮りためた写真が
多数あるのだが
名前が分からず
お蔵入りの予定。


北海道のブロ友
昆虫探偵団
だんちょうさん
名前間違っているかも?
不明種もお教えください。



キンミズヒキ ありふれた花ですが

2019-08-05 07:49:46 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.4℃     昨日の最高気温  29.8℃
木曽町新開      午前7時の気温  19.5℃     今朝の天気    晴れ

先日に引き続いて
今日もヒッツキムシ。


バラ科のヒッツキムシは
珍しいと思うのだが
キンミズヒキの花だ。


高原にかかわらず
低地でも見られる
ありふれた花だが
なかなか
美しい花なのだ。


花は黄色で
バラ科の特徴でもある
花弁は5枚
雄しべは約10本
雌しべの柱頭が
2本見えている。



(受粉すると雄しべが綺麗にカールしている)

面白いことに
5枚ある萼片の外側に
副萼片を持っている。


よく見ると
この副萼片に
カギ状のトゲがあり
きれいに内側に
カールしている。


蕾の状態の花を見ると
この副萼片が
はっきりと見て取れる。


これは花が終わって
果実になっても
残って果実を
包んでいる。


このトゲが
人の衣服や動物の体に
ひっかかることで
種子を広範囲に
散布しているのだ。

(2016.10.22撮影)

蕾や綺麗な花を
咲かせながら
種子散布の準備を
着々と進めている
植物恐るべし!







イケマ アサギマダラの食草

2019-08-04 07:05:23 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.3℃     昨日の最高気温  30.4℃
木曽町新開      午前7時の気温  20.0℃     今朝の天気    曇り

毎日木曽では
夕方から夜にかけて
雨が降り雷が鳴る。

(2019.8.3 17:23 家のデッキから撮影)

7月29日に
梅雨明けして以来
ほぼ毎日のことだ。


30℃ほどあった気温が
20℃近くまで一気に
下がってくれるので
ありがたいのだが
星が見られない。


朝の散歩は
雨に関係なく
毎朝続けている。


今日は珍しい花を
紹介しよう
イケマの花だ。


この植物は
アサギマダラの食草で
蝶を採集される人なら
必ず知っていると言うほど
有名な植物です。


アルカロイドを含む
有毒植物で
それを食べる
アサギマダラも毒蝶で
鳥は食べません。


中学時代から
イケマにいる
アサギマダラの幼虫を
見つけて
飼育していました。


その頃は
幼虫中心で
イケマの花には
まったく関心が
なかったのですが
よく見るとなかなか
可愛い花なのです。


花は葉のつけ根から
小さな塊で
咲いています。


丸い蕾が開くと
星形になります
薄い緑色の花弁は
咲くと反り返ります。


白い花弁のように
見える部分は
副花冠です。


ガガイモの仲間の
花の構造は複雑で
よく分かりません。(また勉強しておきます(笑))


蜜が多いのか
アリなどの昆虫が
たくさん集まっています。


イケマと言う名は
面白いと思ったら
アイヌ語だそうです。


偶然にも同じころ
コアジサイさんのブログ
「ようこそ!標高1300メートルのナチュラルガーデンへ」
でもイケマが
取り上げられており
同じころに写真を
撮っていたのだと
驚きました。



ヌスビトハギ 盗人萩と言う名前 

2019-08-03 07:37:26 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.0℃     昨日の最高気温  30.8℃
木曽町新開      午前7時の気温  19.5℃     今朝の天気    晴れ

開田高原の
最高気温もついに
30℃を超えた。(暑かった!)



開田高原の林の中を
歩いていると
ヌスビトハギの
小さな花が
目につくようになった。


薄いピンク色の
なかなか可愛い花だ。




小さくとも
マメ科の花の特徴
蝶形花(ちょうけいか)の形を
している。




虫がこの花に乗ると
雄しべと雌しべが
自動的に花弁の中から
飛び出してくる。


そのため
虫がやって来たか
まだなのかが
よく分かるのだ。


それにしても
盗人萩とは
穏やかならぬ名前だ。


可愛い花に
どうして盗人と
不名誉な名前を
もらったのだろう?


名前の由来には
諸説あるようだが
大昔若かりし頃
観察会で
教えてもらったのが
「実の形が
盗人の忍び足に
似ているため」

(2016.10.18撮影)

ずっと
そう信じてきたが
ものの本によると
「実が知らぬ間に
こっそりズボンなどに
付くのが盗人っぽい」
と言う説もあるとか?

(2016.10.18撮影)

どちらにしても
それほど説得力が
あるとは思わないが
自分的には
長く思い込んできた分
果実の形が盗人の足跡説から
抜け出せないでいる。(笑)


さて
皆さんはどちらの説に
よりシンパシーを
感じるのだろう?


よく似た名前の花に
アレチヌスビトハギと言う
帰化植物があるが
花的にはこちらの方が
大きくて美しいと思っている。

(2018.8.30 東大阪市にて撮影)




ノリウツギ アジサイなのにウツギ?

2019-08-02 07:45:27 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.3℃     昨日の最高気温  29.5℃
木曽町新開      午前7時の気温  19.0℃     今朝の天気    晴れ

開田高原を
歩いていると
あちらこちらで
ノリウツギの花が
目につきます。


アジサイの仲間で
カシワバアジサイに
花の形がとても
よく似ています。


水生植物園の
道路を挟んで
反対側に
かなり大きな
ノリウツギの木が
あります。


そばまで行くと
むせ返るような
甘い香りが
漂っています。


この香りに
誘われるのか
たくさんの虫たちが
やってきます。




ハナバチの仲間や
ハナカミキリの仲間
ヒョウモンチョウなどです。




花は遠くからでも目立つ
白い大きな装飾花(萼片)と
小さな目立たない花
2種類咲いています。


装飾花の花には
雄しべだけで
雌しべはありませんので
種子はできません。


小さな花は
5枚の花弁と
10本の雄しべがあり
雌しべの先は
3裂しているように
見えます。


こちらはもちろん
種子もできます。


面白いことに
受粉能力のある花が
終わると
装飾花は
下を向き裏返ります。


まるで虫たちに
花の終了を
知らせているようです。


樹皮の内側に
粘液物質を含み
和紙を漉くときの
糊として使ったのと
茎が中空なので
糊空木と名付けられたようです。






霧ケ峰 踊り場湿原

2019-08-01 07:42:43 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.2℃     昨日の最高気温  29.1℃
木曽町新開      午前7時の気温  19.5℃     今朝の天気    晴れ

一昨日
霧ケ峰高原の
踊り場湿原に
行ってきた。


以前から
訪れたい場所
だったのだが
ばらりんさん
ブログを見て
急遽行くことにした。


木曽の拙宅から
ちょうど2時間で
駐車場に到着。


駐車場近くに
散策路の入り口があり
湿原を反時計回りに
一周することにする。


最初は登り坂
平地ばかり
歩いている身には
少々きつい。


途中
携帯で写真を撮っている
男性を追い抜く。


一番高い所からは
湿原全体が
見渡せ景色は抜群!


ビーナスラインだろうか
観光バスの走る姿も
空との境に
見えている。


樹林帯の中で
捕虫網を持った男性が
窮屈そうな姿勢で
イチヤクソウの花を
撮っていた。


挨拶して通り過ぎ
小さな小川に
かかる橋を
二か所渡ると
湿原の反対側に出た。


ここからは
明るく開けた所を
歩くことになる。


出発地点から
自然保護のため
ロープが張ってあり
道に迷うことは
まったくない。


しばらく歩くと
アシクラの池が
近くに見えてくる。


池の中には
スゲの根が
泥炭状になって
持ち上がったと言われる
谷地坊主(ヤチボウズ)が
いくつも見られる。


道路沿いの
ヒュッテが見えてくると
散策路の反対側の
入り口に到着だ。


約6000歩
1時間のコースだったが
出会った人は
追い抜いた
男性たった二人。


駐車場に戻っても
愛車と単車が1台
止まっているだけだった。


想像した通り
素晴らしい場所だったが
ベンチもなく
池に近づくことも
できない不親切さ?には
少しがっかりした。


自然を徹底して
守るためには
これくらいのことは
当たり前なのだろうか?!


また違う季節に
ぜひ訪れてみたい
場所になった。