goo blog サービス終了のお知らせ 

ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

被災地支援のブルーカラーは高齢化が進んでいます

2012-03-02 16:10:40 | 活動報告
 前日に降った大雪で「移動が大変になるなぁ」とため息をつきながら2月26日、福島市と南三陸町へ物資配送を行ってきました。
 シンガポールの慈善団体「マーシー・リリーフ」から寄託を受けた毛布500枚を福島県福島市で活動するNPO団体「花見山を守る会」(高橋会長)へ届けました。同団体は近年、観光地化された花見山エリアの環境と景観保護を目的に発足したNPO組織。現在は、昨年3月11日の東日本大震災以降は避難者への物資配布などを積極的に行い、地域住民はもとより福島第一原発事故で避難された世帯への支援を積極的に行っています。

 事務局の上遠野晴子さん(写真中央)は「なかなか若い人たちが集まらなくて、年配(高齢者)の人たちで日々、活動をしています」と語ってくれました。一緒に荷降ろし作業をしてくれた方々は「いまの若者はパソコンなどで情報発信をすることがボランティアだと言い張るけれど、どうなのかな。ボランティアにもホワイトカラーとかブルーカラーなど得意分野の選択肢はあるのだろうけど…。若い連中は頭を動かすことが好きなのだろうね」とため息交じりに現場の悩みを伝えてくれました。

 ボランティア活動にはいろいろあって当然です。「人のために(被災された方のために)何かしよう」と自発的に活動するのはとても素晴らしいことです。それぞれの得意分野でその能力を発揮されればやる気も出るものです。しかし、震災から1年を迎えようとしているいま、自身も被災された高齢の方の姿しか現場にはいらっしゃらないのも現実です。
 亘理郡山元町を拠点とするスコップ団のように現場主義を貫く団体への需要が高まる一方、インターネットによる情報発信を得意とするボランティアの皆さまには、「現場で動いてくれるボランティアへの誘導」をぜひお願いしたいものです。(こせきかつや)

【お知らせ】
ふんばろう東日本支援プロジェクトチャリティーイベント「3.11縁から絆へ」が3月11日、東京都恵比寿(恵比寿ガーデンパレス)で開催されます。まだチケットに余裕があるとのことなので、お時間のある方はぜひご来場ください。
http://wallpaper.fumbaro.org/en_kizuna