ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

コンサートの送迎支援/いっぺ元気もらったよぉ

2015-07-04 15:17:52 | 活動報告
 去る6月28日、名取市文化会館にて開催された「名取交響吹奏楽団第31回定期演奏会」へ名取市内の仮設住宅(6カ所)に暮す方々をご招待、という取り組みのお手伝いをしてまいりました。
 今回の支援は、昨年9月に開催された「東日本大震災復興記念ジョイントコンサート・青山学院大学管弦楽団×宮城教育大学交響楽団」に引き続いてのものですが、名取市内に7カ所ある仮設住宅にお暮しの「自家用車を有していない高齢者」をコンサート会場まで送迎する、という取り組みです。今回は名取市内に拠点のあるタクシー会社さん(平和タクシー、名取交通、増田タクシー)に計8台のタクシーを用意していただき、20人の方々の送迎を行いました。
 
 名取交響吹奏楽団は1983年創立の、名取市を拠点に活動する市民バンドです。全日本吹奏楽コンクールに連続して出場し、5回金賞を受賞するなど、宮城県に留まらず全国の吹奏楽関係者から一目置かれている実力バンドです。
 名取市に拠点を置くことから、震災直後から様々な支援の取り組みを行われたとのことですが、今回は仮設住宅にお暮しの方々を自分たちのコンサートに招待しよう、ということで、私たちふんばろう宮城プロジェクトとの支援コラボと相成りました。
 さて、当日の模様ですが、私が13時前に会場に着くと開場が13時15分からにも関わらず、すでに入口には長蛇の列が。さすが地域が誇る「名門」吹奏楽団。人気の高さが伺えました。タクシーの到着する裏門で待っておりますと、各仮設住宅からお年寄りたちを乗せてきたタクシーが続々到着します。

 皆さんおめかしして、嬉しそうに会場入り口に向かわれました。
 コンサートは3部形式、1部と3部に比較的若いアメリカの作曲家たちの曲を配し、2部は東北放送アナウンサー安東理沙さんのナビゲートで「拝啓、名取より愛をこめて・・・」とするポップスステージでありました(サックスの齋さんはじめ、みなさん芸達者でしたねぇ)。とくに2部は安東アナと齋さんの絶妙な掛け合いで、会場は笑いに包まれました。

 1部と3部のプログラムは、かつての吹奏楽少年にはなじみのない曲ばかりでしたが、そこは実力バンドの力技と申しましょうか、バランスのよいサウンドに聴き惚れてしまいました。
 コンサート終了後、おかあさんたちをタクシー乗り場まで誘導する道すがら、「どうでした、ちょっとむずかし曲多ぐなかったすかわ?」と尋ねたら、「いんやぁ、楽しがったぁ、いっぺ元気もらったよぉ」とのお言葉をいただきました。
 笑顔で楽しそうに会場を後にするおとうさん、おかあさんたちをお見送りし、今回の支援が無事成功したことを見届けたあと、私も会場を後にしました。(橋本信行)


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