事件は昨日の昼前・・・
妻の絵手紙教室の3人の生徒さんから連絡があり、そちらの
近くへ行く用事があるので先日久しぶりに再開された教室の
内容に関してお聞きしたいことがある・・・ということで我が
家から100メートルぐらいのスーパー(ヤオコー)前で待
ち合わせることにしたようだった。
妻が出かけて40分以上経った頃、「ピン、ポーン」と我が家の
インターホンが鳴り、応答するとその3人の映像が・・・
すぐにでて話を聞くとヤオコーの前や駐車場、店内もくまなく
探したがどうしても妻の姿が見つからない・・・という。
その3人は外出中の妻に電話するよりも自宅を尋ねれば何かが
分かるだろう・・ということでの訪問だったのだ。
ここで私は咄嗟に・・
『すわっ、一大事!』『よもやの徘徊の始まり?・』と思った。
勿論帰宅もしていないし、彼女達にも私にも連絡も入っていない。
それもそのはず・・妻はスマホを持って出なかったのだ。
これには「訳」が・・・
実は、いろんな事情で前日にスマホの機種変更をしたばかり・・・
元々機械音痴のうえITが苦手な妻は朝から私にスマホの「特訓」を
受けていたが、変更したばかりのスマホではまだ電話の送受信
すら戸惑っていた状態だったのですぐ目の前のスーパーだと
いうこともあり、持たずに出かけたのだ。
その3人はもう一度探してみます・・・と再びヤオコーへ向かい、
私も探す準備に・・
しばらくすると妻のスマホに電話が・・・
それはその3人のうちの一人からだった。
いくら探しても見つからないので取りあえず3人が帰宅する
方向へ向かいますとのこと。
私はすぐに駐車場へと向かう・・・車に乗り込んだ直後に私の
スマホに何も知らない娘から電話があり私は『お母さんが行方不明に
なりこれから探すところなのだ』と、状況を説明・・・
娘は『私もすぐに探しに出る・・』と心配な様子だった。
私はまずヤオコーへ・・・
店内にはいないことを確認後、店員さんに『おばあちゃんが店内で
倒れて救急車の依頼などはなかったか・・・』と聞こうとしたのだが、
しばし待て・・救急車の出動があれば当然我が家にもサイレンの
音は聞こえるはずだと思い、再び周辺を探すことにした。
すこし範囲を広げ探すも見つからず一旦家へ帰ってみようと考え
自宅に向かう・・・
自宅マンションの角のところでパトカーとすれ違い、少し
ドキドキしながら『やっぱり!徘徊途中を助けられ送り届けて
もらったのか・・・』と安心と共に不安も頭をよぎった。
駐車場に車を入れ、自宅に戻ろうとしたときに入り口付近で
妻を発見(?)。
『やはり、勘が的中!パトカーのお世話になったのだな』と
変な確信を・・・(私も少し動揺していたのかもしれない)
妻にはまったく異常も変化も見られず、どうしたのかと尋ねると
妻は約束した場所で彼女達と会えなかったという。
私が彼女たちのことを話すと驚いたように『ヤオコー前だったの?』
と奇妙な質問・・・
私は妻が出かける前に妻が『これからヤオコー前で会うことに
なってるから行ってきます』と言ったことを確認するとさらに
驚いたように『ヨノフード』前だと思ってそこで待ってたのだという。
自分でヤオコー前と言いながらそれを忘れてヨノフード前とは
なんたること・・と思ったが責めるよりも先ず無事だったことに
安心し、部屋に戻りゆっくりと事件(?)の真相を確かめた。
結果、妻の勘違いで3人の中の一人と以前に待ち合わせた
ヨノフードへ躊躇いもなく向かったのだという。
妻はいつも自己紹介的に使う言葉の『せっかち・はやとちり・
思い込み』の特徴(?)をいかんなく発揮したのだった。
その後、自分の思い違いで起きた珍事件のお詫びを・・と彼女達
3人に電話をかけるが彼女達は昼食中だったのか連絡がつかず、
何度も何度も電話をし、ようやく繋がった時には心身の疲れ(?)
で疲労困憊気味だったことは言うまでもないが・・・
こうして『千恵子選手徘徊物語』は一件落着したのだが
後々までの語り草となるような我が家のとんだ『珍事件』であった。
ただ、今後も『せっかち・はやとちり・思い込み』の特徴(?)が
再び珍事件を引き起こすかもしれないので要注意!・・と二人で
半分は面白おかしく、半分はちょっと心配・・と笑いながら話し合った。