サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

PGS研究会2009年のはじまりです

2009-02-14 09:23:20 | Weblog
PGS研究会も今年が11年め。

1998年12月に、大阪市内のホテルで高元先生、坪田先生と研究会の打ち合わせ会議をしたのが発端。

ですから、昨年12月末が満十周年。

で、第一回研究会は1999年1月でしたか。

というわけで、十周年記念となる新年宴会を1月10日に大阪梅田で開催しました。

その一次会の様子がこの写真。

今年もよろしく。

本日2月14日(土)2時から、PGS92を開始しますのでみなさまどうぞ大阪人間科学大学庄屋学舎A棟7F演習室においでください。

大学院生の沼田くんが、修論の成果を報告します。

また、山野くんも、某企業でのメンタルヘルス関連報告をします。

私は今年に入ってからおこなった2つの小学校での研修と今後のとりくみについてお話します。

また、職場のメンタルヘルス関連学会連絡会シンポの様子についてもみなさんと議論したいとおもっています。

では。

2009/02/14



職場のメンタルヘルス:いま、働く人と家族の健康と幸福のためにでの私のプレゼン

2009-02-14 08:12:56 | Weblog

演題:職場のメンタルヘルス支援としてのストレスマネジメント教育介入プログラム

演者:山田冨美雄(1・2)、山野洋一(2)、沼田康介(1)

所属学会:日本ストレスマネジメント学会

所属施設:(1)大阪人間科学大学大学院人間科学研究科、(2)大阪人間科学大学健康支援センター

プレゼン要旨

 私たちはこれまで、勤労者の心身の健康づくり、職場のメンタルヘルス改善・強化を目的として、認知行動的介入法の一つであるストレスマネジメント教育介入プログラムを開発し、適用・評価を行ってきた。

 ストレスマネジメント教育介入とは、集団を対象として(1)ストレッサへの気づき、(2)ストレッサへの対処の気づき、(3)ストレス反応への気づき、および(4)ストレス反応のコントロール技法修得の4課程を学び修得することによって、対象者自身が自分のストレスを自分自身で管理・運営するに至ることを目的とした認知-行動的介入法である(山田,2003)。

 基本的には、職場で従業員集団を対象として健康調査を実施するところからはじまる。私たちはこれをストレスドックと称している。

 ストレッサ(日常苛立ち事、ライフイベンツ、職種・職場固有)、ストレス反応(心身症状、行動)、コーピングスキル(一般的、職種・職場固有)の主要3尺度に加え、ストレス緩衝要因(自己効力感、自尊感情、タフネス、ユーモアのセンス、アサーション、ジェンダーアイデンティティ等)の査定用尺度から構成される。

 これまで「般用こころの健康指標」(1999)の開発に引き続き、看護師版(2004)、外国人版(2004)、外国看護師・介護士版(2008)、ブルーカラー版(2008)、コールセンター版(2008)を開発した。

 開発に当たっては、当該職場での行動観察と勤労者からの面接・聞き取りを行い、質的内容分析の手法を用いて尺度項目の選定、因子構造の確定、信頼性・妥当性の検討を経て完成に至るという正攻法を用いている。

 ストレスドック受診のあと、結果を分かりやすい形式で返却し、自分のストレッサ、ストレス反応の量と質に気づいてもらう。

 またストレッサ軽減・回避の手段としてこれまで用いてきたコーピングの癖に気づいてもらい、より合理的な対処法の提供を行う。

 次に本介入法の核心部分となる、ストレス反応を自分でコントロールする術「リラクセーション技法」の実習に時間を割く。

 さらにストレス産物であるコルチゾールの消費を目的とした運動プログラム(アクティベーション技法)の実習も提供する。

 これら一連の学習には、テキストが用意されている(GAS研究会,2001;山田・野田,2002)。

 本報告では、看護師を対象としたストレスマネジメント教育介入を例に紹介する。


文献

 山田冨美雄(2003)行動科学的介入法としてのストレスマネジメント教育.ストレスマネジメント研究, 1(1), 15-22.

 山田冨美雄・野田哲朗(監修)AMDA国際医療情報センター関西(編集) 2002 こころとからだの健康のために:外国人のためのストレスマネージメントハンドブック.(日本語版、英語版、韓国語版、フィリピン語版、中国語版、ポルトガル語版、スペイン語版) 大阪府府民活動推進課・国際課

 GAS研究会(代表:山田冨美雄)編(2001)ストレスしのぎ辞典.(現在は改訂2版2007年.)、PGS研究会


         東大本郷医学研究棟14Fにて

2009-02-14 07:57:55 | Weblog
職場のメンタルヘルス大阪ストマネ三羽ガラス

ま、2/11の記念写真

3人はそれぞれ、

真ん中が私。
 職場のメンタルヘルスをストレスマネジメント教育介入で実現しようとしています。

右隣が山野くん。
 看護師職場へのアプローチの専門家をめざしている専門健康心理士。

左隣は沼田くん。
 非正規労働者を含めた新しい職場のメンタルヘルスを専門とする健康心理士候補。

職場のメンタルヘルス大阪ストマネ三羽ガラスです。


シンポの様子

2009-02-14 07:47:27 | Weblog
        職場のメンタルヘルスシンポ風景(090211)

会場から雛壇を写してもらいました。

シンポジウム2:職場のメンタルヘルスの対策はどこまで進んでいるのか

座長は右端の野村忍先生

私は左端

そのとなりから、伊藤(心身医学会)、山岡(心療内科学会)、森谷(心理臨床学会)、飯田(カウンセリング学会)の各面々

一通りのプレゼン15分(一部30分近くしゃべったかたもいましたが)のあと、フロアからの熱い質問に答えているところです。

一般企業で、普通の職員が認知行動的アプローチをとってもいいのか?

これは私への質問でした。

もちろん、ストレスマネジメント教育介入は、小学生にだってできますから。

そのほか、職場復帰した人へのアプローチについて段階的接し方がいいのか、時間を制限する方法がいいのかといったシビアないい質問がありました。

まだ余韻が残っています。