サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

健康心理学13(4)

2009-07-22 04:04:31 | Weblog
健康心理学13で配布した資料の最後の2枚です。

免疫系の話をするための図版です。

マクロファージのイラストが1枚目。

二大免疫系の概念図が2枚目。

健康心理学では、このような人間の免疫系の活動を高める働きかけを勉強したいですね。

では、来週最終です。

2009/07/21記


健康心理学13(3)

2009-07-22 03:58:18 | Weblog
健康心理学13の2つめの、言い残し話は精神障害について。

このスライド群は、精神障害についての解説用。

授業では1枚目を解説。

2-3枚目は米国の精神医学診断基準DSM-IV-TRからの要約。

ここに掲載の多くの精神障害は、脳内の内科的疾患と考えられるもので、投薬により症状が改善することが期待されています。

ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が作動する神経系での何らかのトラブルが原因と考えられます。

心理学的介入は、こうした医学的治療とタイアップしてこそ成り立ちます。

来週の最終講義において、使います。


2009/07/21記


健康心理学13(2)

2009-07-22 03:45:38 | Weblog
QOLの2つめの話(つづき)

CPTEDの原則にしたがった街作り、地域作りのコンセプトを紹介しました。

また、このコンセプトから、地域の防犯で必要な4つの働きかけ原則をあげました。

私たちのグループは、こうした観点から、青色のLED防犯灯を設置することによって監視性を強化する目的で介入することを提案。

地域での防犯・美化の取り組みに、青色LED防犯灯導入の提案がどう議論され、地域の人たちの領域性確保に役立つかを検討中です。

なお、広島の福山大学との共同研究で、現在おこなっている研究の一部を紹介させてもらいました。

福山大学の平伸二先生、スライドを一部使わせていただきました。

それにつけても、05年設置前後の犯罪発生数の減少はすごいですね。

なんでまた青色防犯灯を設置しただけで昼間の犯罪も含めて減少したのでしょうね。

1)青色LED照明自体が薄気味悪くて近づきがたいからか

2)青色は夜の目でみると大変目立つ色だから犯罪者にとって近づきがたいから

3)変わったことをしたので、周辺住民がことさらその地区を見張るようになったから犯罪しづらくなったから

のどれでしょうね。

いずれにしても、犯罪が減るのはすばらしいことで、地域のQOLを高めました。

健康心理学のゴールはこのように、個人の健康だけでなく、地域全体の健康度やQOLを高めることであり、そのための働きかけこそが健康心理学的介入と呼ぶにふさわしいものなのです。

2009/07/21記



健康心理学13:7-21QOL-1

2009-07-22 03:36:15 | Weblog
2009/7/21 

健康心理学も13回目。

やり残したテーマについて勉強しました。

これは4枚のスライド群のうちの1。

まず今日はQOLについて。

定義は覚えてください。

QOLをEBM(evidence based medicine)のアウトカム指標として使われることがあり、SF-36というのがメジャー。

5枚目のグラフ:私の仕事で、難病患者グループの評価をした例を示しました。
  引用:山田冨美雄・百々尚美 2004 難病患者の心の健康を支援するストレスマネジメント教育介入---地域での実践研究の概要---。ストレス科学, 2004, 18(4)177-186.

最後の6枚目からは、QOLの2つめの話で、地域介入のゴールとしてのQOLの話。

2009/07/21記