サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

関西心理学会121回大会いよいよ明日

2009-11-14 11:00:38 | Weblog
関西の心理学関係者が集まる年に1度の会議が明日、本学で開催されます。

詳しくは

http://www.ohs.ac.jp/contents/sinri/

をご覧ください。

個別発表は午前と午後。会場は4カ所です。
 午前:10時-12時15分(記憶・言語、社会、性格・教育)

 午後:13時15分-15時半(記憶・言語、臨床・障害、行動、生理・情動)

15時45分から17時15分までには特別講演。

 講 師:服部祥子先生(本学名誉教授)にお願いしています。
 テーマ:精神科医としての45年~児童・思春期をテーマとして~

 精神科医と心理スタッフとのよりよい関係の45年間をお話いただきます。

 関西心理学会講演として、歴史に残るお話がうかがえるのではないかとおもいます。

もちろん当日だけの参加も可能です。


以下に大会長のことばを掲載しておきます。

伝統ある関西心理学会の第121回大会を、大阪人間科学大学で開催させていただく運びとなりました。本学は、摂津市に居をおく唯一の大学で、開学9年目の新参ものです。
母体は「敬・信・愛」を理念とする、傘寿直前の薫英学園。健康心理学科は2005年に開設し、今年3月に初の卒業生を送り出したばかりです。

健康作りに活かす心理学、福祉と共生する心理介入、もの作りや働く人に役立つ心理学をめざす、新しい理念の心理学科です。関西心理学会は、基礎から応用までの幅広い分野で活躍する心理学者の集団です。年次大会は、私もそうでしたが、大学院生のデビューの場。他地域から赴任した人には恰好の交流の場。発表形式が口頭発表だけというのも、この学会を特徴づけるものでしょう。

会員各位は、研究成果発表の場として楽しく一日をお過ごしください。活発な議論こそが至福の秋日を彩ってくれることでしょう。健康心理学科教員一同、我が国唯一の健康心理学科のお披露目に絶好の機会と心一にして準備に励み、滞りなく大会運営を果たす所存です。多くの方のご参加・ご発表を得ますことを摂津の地より祈願する次第です。

生理心理学091113「感情の生理心理学」

2009-11-14 10:41:38 | Weblog
11月13日開講の生理心理学で使用した資料です。

感情とはなにか、感情はどのようにして形成され、脳のどこが関与しているのか。

これらのことが、生理心理学で学ぶべき内容でしょう。

私が子どものまで講演をしたときに、最前列にいた小学生が北島康介のガッツポーズをみて発した言葉。

「おっちゃん、なんで怒ってるの?」

が起題。

感情が乏しいからなのか、共感スキルがないからか、感情表現スキルがないからか、それとも感情のことばを持ち合わせていないからなのか。

いくつもの考えがあるでしょうが、生理心理学では、感情成立の学習説を基盤として、神経系・内分泌系・免疫系の役割と、それらを束ねる脳の認知機能に重心をおいて考えます。

シャクターの認知説をお話ししました。生理的覚醒の帰属からくる認知的ラベリング。

こうした理論の背景になる生理過程として、自律神経系(交感vs副交感)の働きを学びましょう。

いろいろな臓器の働きが、自律神経系によって支配されています。

表情を作ることは、他者との良好なコミュニケーションの重要なファクター。表情筋の動きは脳でコントロールされています。

他者の表情認知も、脳の役割です。

いずれも右半球が大きな役割をしていることは確かなようですね。

左半球の前頭葉も表情認知に使われているようです。

表情筋は右半球体性運動野の役割のようです。

豊かな感情を育むには、脳を大切にしなくてはならないようですね。とくに右半球かな?

次回は「装いの生理心理学」。

2009/11/14・記