サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

ストマネ100709アクティベーション

2010-07-09 21:42:49 | Weblog
本日2010年7月9日開講のストレスマネジメントの授業で使用した資料です。

今日は、ストレス状態のときに、血中を漂っているコルチゾールやアドレナリンを消費する方法を学びました。

リラクセーションという技法は、アドレナリンたっぷりの交感神経系が興奮した状態を、副交感神経系の力をかりて抑えること。

本日学んだアクティベーションという技法は、コルチゾールを本来の目的である筋運動によって消費しようという考えです。

15分間歩くことで、およそ若者ならコルチゾールを減少させることができます。

高齢者では、逆にコルチゾールが増加することもあるという実験結果をお話しましたね。

笑うこともコルチゾールを消費することにつながりやすいことが確かめられました。喜劇を見た後では顕著にコルチゾールが減少し、20分後には逆に増加しましたね。

一方、涙を流すような悲しい映画や腹をたてたり恐怖におののく映画などをみると、コルチゾールが増加し続けました。

お涙頂戴ものの映画は、ストレスをため、後を引きます。

15分ほどマイペースで歩くことがいいとして、庄屋近辺を楽しく歩くためにどのような工夫がありえるでしょうか?

そんなことを書いてもらいましたね。

来週からはストレス緩衝要因の話です。

2010/07/09・記

ヘルスカウンセリング

2010-07-09 10:08:30 | Weblog
7月6日開講の健康心理学で使用した資料です。

この日は、健康心理士が実際におこなう業務の練習をしました。

健康問題をテーマとして、人とお話をする練習です。

病院でも、保健施設でも、町の集会所やお店でも役立ちます。

お年寄りとお話するなら、いろんなテーマがあるけれど中でも健康問題は必ず興味を示してもらえますね。

というわけで、面接、インタビューの基本を学んでもらいました。

カール・ロジャースのカウンセリング技法から入りました。

うなづき、あいづちをうち、アイコンタクトを使うという基本技術。

それにオウム返し法もありえます。

楽しく歓談というだけではなく、積極的にお話を伺うという姿勢が大切です。

話の内容を理解することも大切ですが、どんな感情、どんな気分、気持ちなのかを的確にわかってあげて言葉で確認することこそ大切。

私が師匠の山崎正先生からおそわったのは、「感情の反射」というキーワード。

えらそうに来談者の内容を説き明かす賢い聞き手はいらない。

たっぷりと聞いてくれて、内容だけでなく、感情まで理解してくれる(共感してくれる)人にこそ、来談者は心を開くのです。

カウンセラーはぺらぺらしゃべるな。

沈黙に耐える自然な態度を学べとよく言われたものです。

私が自律訓練法を学んだ木下功先生がモデルです。

来談者には、ふむふむとかあーんーとか、なにやらわけのわからない言葉を返していました。

聞き上手は話し上手じゃないんです。

2010/07/09・記


医療のhp:行動医学的アプローチ

2010-07-09 10:00:23 | Weblog
7月5日月曜日開講の医療のヘルスプロモーションで使用した資料です。

慢性疾患の患者さんを対象とした医療でいかに健康心理学的アプローチ(行動医学的アプローチ)が必要かをお話しました。

ライフスタイルを変えるためのアプローチは、脅しや強制ではたちゆきません。

あくまでも、その人に併せ、その人の考え方や価値観を理解したうえで、その人にとって最善の仕方でライフスタイルを変えてもらいます。

こうしたアプローチで必要な医療担当者の資質は、医療者として上から目線ではなく、患者さん自身を理解しようという患者目線。

いわば、お客様あいての真心接客に近いものかもしれません。

かといって、患者に迎合しきるわけではありません。いっしょに解決法を考える視点といえましょうか。

こうしたアプローチは、認知行動療法でいうところの問題解決療法でしょうか。

実際に医療現場で、糖尿病患者を対象としたライフスタイル変容を主眼としたアプローチで成功している事例をインターネットからDLさせていただいて資料としています。

国保藤沢町病院の事例を紹介させてもらっています。

次回は代替医療について考えましょう。

では。

2010/07/09・記