サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

心理学概論6章感情100705

2010-07-05 13:19:17 | Weblog
本日開講の心理学概論の授業で使用した資料です

感情の理論はおぼえてください。

末梢起源説のジェームズ・ラングのジェームズはアメリカ心理学の父である機能主義心理学者のあのウィリアム・ジェームスです。

中枢起源説のキャノン・バードのキャノンは、交感神経が闘争ー逃走反応であるとしたあのウォルター・キャノンです。

そしてシャクターの認知説については、生理的覚醒の認知的ラベル付けすることだという内容を理解しておいてください。
脳の中で、ほぼ一瞬の間に生理的覚醒を感じ、その原因を外部環境の何かに帰属させ、感情のラベルづけをおこなっています。

表情については、笑い顔の作り方を学びましたね。
毎日練習しておくといいですよ。
怒り顔も教えました。笑い顔との違いに気づきましょう。

人間の顔や表情を認知するはたらきは、たいへん優れています。
ほとんどこれは生来のものだと考えらています。

シュロスバーグはまだまだ序の口。芸術・演劇の分野では、もっと細やかな感情の分類が可能です。
それらの複雑な感情や表情を自ら作り出し、他者との間でコミュニケーションをしているってすごいですね。

感情の障がいについても勉強しました。
不安と鬱の2種類だけでしたが、これら2つの感情はけっしてそれだけで病的というのではありません。

多少の不安があるからこそ、文明は進化し、科学技術は発展したのです。
不安のまったくない人間を想像してみてください。
たんなる乱暴者、他者の存在を無視しつづける傍若無人なうつけ者といわれるでしょう。

鬱状態は、だれもが一生に3回くらい体験します。恐怖体験や喪失体験といった重大な出来事を経験したあとなど要注意。

こまなか話はいずれ専門の授業でお話ししますが、いずれも脳内の生化学物質のバランスが多少よくない状態になったときに顕著になります。

STAIはこうした不安の状態を20問の項目チェックをするだけで数量化するものです。
実験前後でSTAIを測定して、不安の増加や減少をみるのによく用いられます。

うつ症状についても、勉強しておいてください。
不安とは違った感情状態の反応であることにも気づいてください。

来週は動機づけについて学びます。

2010/07/05・記

PGS107のご報告

2010-07-04 20:04:17 | Weblog
PGS107(ストレスマネジメント教育実践研究会第107回定例会)の様子をお伝えします。

今回は、投石先生の講演を満喫しました。

ストレスの生理学をまずお聞きしたあと、ストレスとうつ病の脳科学についての最新の話題をお聞きしました。

さらに、喫煙とストレスとの関係を、脳内ニコチン受容体との関係から考察していただきました。

ご自身は、シガレットではなく時々葉巻やパイプタバコをたしなまれるとか。

喫煙によるニコチン摂取が、脳にとって意味のあることかもしれないという科学的レビューとなりました。

喫煙の話だけに、最後は少し煙に巻かれたような気がしました。

次回PGS108は8月11日(水)、大阪府教委主催の大学コンソシアム大阪in OHS「ストレスマネジメント教育の基礎と実践」として開催されます。

PGSメンバーは、研修担当者として、あるいは受講者として参加してください。

ストレスマネジメント学会東京大会のおりに、同研修について打ち合わせをすることになりました。

研究会修了後は、正雀駅西のイタメシレストラン・ラフォーレにて懇親会を開催。

イタリア料理とともにビール、ワインなどを満喫しました。

2010/07/04・記


卒論テーマ発表会(2010/07/02)

2010-07-04 19:52:13 | Weblog
7月2日の金曜日は4年ゼミ生の卒業論文テーマ発表会をB401教室で開催しました。

健康心理学科で学んだ4年間の成果として、卒業論文を提出してもらうことになっています。

毎年のことですが、6月にはテーマ提出がありました。

そして毎年のことですが、3年次生や大学院生の前で、テーマ説明をすることになっています。

今年も7月2日(金)に無事開催することができました。

まだまだ計画が練れていなくて甘いものばかりですが、なんとか一人15分かけてみんなの前で発表してくれました。

少し辛口のコメントをしてしまいましたが、正直胸をなでおろしました。

みんな、やればできる!!

夏休に入るまでに、各自で調査や実験の段取りをつけ、調査対象者のかたがたと交渉し、被験者集めをしっかりしておいてください。

そして夏休みが終わるまでに調査、実験を実施しましょう。

今回もいろいろなテーマが出ました。

コールセンター業務を模した生理心理学実験2題。

コミュニケーションストレスの生理心理学実験1題。

ストレスマネジメント教育を想定した小中学生対象の調査研究1題。

成人を対象とした喫煙・飲酒がストレスコーピングとなりえているかに関する調査研究2題。

大学生の喫煙・禁煙問題に関する調査研究2題。

障がい児をもつ親への面接法をもちいたストレス調査研究1題。

などなど。

3時開始して6時までの3時間の長丁場となりましたが、3年次生や院生からの質問にも立派に答えてましたね。

岸辺の海鮮屋で開催されたゼミコンパが盛りあがったことはいうまでもありません。

2010/07/04・記