回転寿司の真相シリーズ186皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND11 鮨詰め話アレコレ!
寿司屋の符丁2◇符丁によっては今や一般生活に浸透している
回転寿司店は金額の符丁をやめ明朗会計システムが確立
皿図は、後日、貼り付けます
寿司屋の符丁(ふちょう)、2回目のご案内です。符丁といえどもかなりオープンになり、今では一般の方もだいぶご存じですね。それじゃ、符丁(隠語)になりませんが…(笑)。投稿者のオジサンは、若い方や女子中高生が使う言葉のほうが隠語っぽく、何が何やらサッパリ分かりません。そういえば「ヤバイ」は元々“怖いその筋のお兄さん”の業界用語?だったものが、今では小学生でも使っていますね。では残りの符丁を紹介しましょう。
【寿司屋の符丁2】
▽ヅケ…鮪(まぐろ)など醤油のたれに漬け込んだもの/本来は、ネタを長持ちさせるための手法だったが、今では美味しく食べるために変わってきている。
▽ツメ…穴子などに付ける甘いたれのこと/煮詰めとも言い、ここから由来される。
▽鉄火…賭博場を昔は鉄火場(てっかば)と言い、博打を打ちながら、手を汚さず食べられるように作られたのが鮪(まぐろ)の海苔巻き(鉄火巻き)。
▽トーシロー…立ち寿司に不慣れな客/素人をひっくり返した倒語。
▽なみだ…山葵(わさび)/利き過ぎると、涙が出てしまうから。サビとも言う。
▽煮切り…醤油に酒を加えて煮切り、醤油の匂いを飛ばしたもの/昔の江戸前寿司のほとんどが、ハケで煮切りをネタに塗って客に出していた。
▽ネタ…握りなどの食材/これも「たね(種)」の倒語。(ギロッポンのシースーネタはマイウ~)
▽はらん…握りの下の敷く笹などの切り細工、葉蘭と書く/符丁ではなく、通常の名称です。なおコンビニ弁当に挟まれている緑のビニールは、同じ目的でもバランと言います。
▽むらさき…醤油/見ての通り。
▽やま…売り切れ/寿司ネタが獲れる海には、“山”のものがないことが由来。
▽椀(わん)…味噌汁・お吸い物などの汁物。
▽お愛想…会計・勘定/本来は店側が“愛想もなくて…”と使う言葉であり、お客が言うのは誤用です。
※言葉の由来は諸説あり、今回示した以外にも存在します。
■数の符丁
私は、何度、一般の寿司屋行っても、帰り際に板前さんから会計係に「数の符丁」の声が伝えられる時、その間合いにドキドキします(苦)。今では寿司屋以外でも、「数の符丁」が使われています。何といっても、会計時の符丁と『時価』という看板は怖い言葉ですね。
0/コロ 1/ピン・ちょん 2/のの字 3/ゲタ 4/ダリ 5/めの字 6/ろん字 7/やの字・セイナン 8/バンド 9/キワ・キリ 10/ちょうど。
※その他の表現や店によっても異なります。
そろそろ符丁の「ネタ」も「ヤマ」になったので、「お愛想」としましょう。
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