少数派シリーズ／政治情勢統一教会２｜安倍元首相が統一教会を称賛したことは根本的かつ重大な誤り・大失態の極み
※日本共産党は「統一協会」と表示している。もともと「世界基督教統一神霊協会」が韓国で設立。２０１５年に「世界平和統一家族連合」に変更された。見解は、霊感商法や集団結婚式などで社会的批判を浴びてきたカルト集団であることに変わりないため。そもそも宗教団体とは見ていないので、「教会」ではなく「協会」としている。
■戦後、祖父・岸首相が勝共（反共）連合を組み教祖に莫大な資金を提供したことが発端
霊感商法（れいかん・しょうほう）・商品に超自然的な霊力があるかのように思いこませて、高い値段で販売する方法。統一教会から印鑑・壺などを超高額で買わされ、１９８７（Ｓ６２）年以降、被害総額は１２００億円以上。実際の被害は、１桁多いと言われる。大きな社会問題となり、国会で厳しく問われた。あれほど国会紛糾、社会が大騒ぎになったことを知らない訳がなく、一国の首相たる安倍氏がロクでもないカルト集団、かつ反社会的団体の現・世界平和統一家庭連合（統一教会）へ称賛・エールのビデオメッセージを贈ったことは、日本国・政府・首相として根本的かつ重大な誤り。大失態の極み、軽率にも程がある。自業自得とは言わないが、「口は禍の元」。当然、生命倫理を尊重するが、生前の政治の悪行とは別次元で考えるべき。祖父である岸信介首相（当時）は、戦後まもなく中国などから共産主義が日本に入り込まないように韓国と「勝共（反共）連合」を組んだ。過去から今日まで様々なルートを通じ、統一教会・教祖に莫大な資金を提供し情報入手・画策してきた。安倍氏の常日頃の”嫌韓言動”を鑑みれば、称賛メッセージを贈り事実上の統一教会への支持は極めて矛盾する。被害者国民より・己の嫌韓信念より、自民党が選挙で統一教会に助けられている（後述）御礼か？祖父を讃える行動か？ 一方、国会や講演・ＴＶ番組であれほど長年、オウム真理教・統一教会への追及、被害者救済の尽力をされた立憲民主党の有田芳生（よしふ）議員は、過日の参院選で皮肉にも落選した。在籍していれば、国会で政府・自民党への厳しい追及ができたのに。■自民党は安倍追悼にかこつけ過去の失態を覆い隠そうと奔走・国民は見逃してはならない
思えば、山口百恵を上回る天才歌手と言われた桜田淳子氏も統一教会の信者になり、韓国で３万６千組・約７万人の合同結婚式（事実上、抽選で見知らぬ相手が決まる）を行った。新体操・山崎浩子氏、インテリコメンテーター・飯星景子氏なども芸能界・社会から抹殺され、人生を棒に振った。自民党には信者・支持する議員がおり、選挙になると統一教会から１候補に多数のボランティアで送り込まれ、強力な手助けになる。安倍氏も当該議員も自民党も無反省かつ怠慢から、結果、統一教会と韓国に飲み込まれている実態がある。安倍氏の置き土産、右翼化政治、政治の私物化は許されない。政界もメディアも御用コメンテーターも礼讃・崇拝の一色、逆に安倍批判への言論封殺を行っており、まさしく安倍氏が望んだ「戦前政治」（大政翼賛会）と同じ状態。自民党は安倍追悼にかこつけ過去の失態を覆い隠そうと奔走しているが、国民は見逃してはならない。
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