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暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

羽田北風離陸時新ルートは荒川低空を1時間最大23便飛行・1日8時間半の暴挙/少数派

2019年11月04日 | 羽田新飛行ルート
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/羽田新飛行ルート
都心を低空で離陸・着陸を繰り返す羽田新ルートは許されない!3
羽田北風離陸時新ルートは荒川低空を1時間最大23便飛行・1日8時間半の暴挙

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イメージであり実際の飛行対象機種か不明

*VOL.1~2の実際の投稿は、2017年のものです。その後、国交省の悪質な新事実が明らかになったので、ここからは今までの内容を整理し改めて連載を続けます。

■江東区・江戸川区の境・荒川沿いの飛行は年7割に及び最大300日の年もある
羽田新飛行ルートの重大問題3回目です/国交省は羽田空港の増便に伴う、危険極まりない巨大な大型ジェット旅客機の新飛行ルートを強引に進め、2020年3月29日からの運用開始を目指しています。改めて説明すると、1つは「南風時・都心着陸降下ルート」(新宿=渋谷=羽田)で、コース下は渋谷・品川・大田区など。2つめは「北風時・荒川離陸上昇ルート」(羽田=湾岸エリア=荒川沿い)、下の画像5・6のように荒川沿いを低空飛行し、直下の江東区・江戸川区が迷惑を被ります。多くの地元住民の反対、区議会の撤回決議を無視して行われようとしています。東京オリンピックなどの外国人観光客増加対策とはいえ、墜落や部品落下の危険性、騒音などの迷惑を一方的に地元区民(都民)に押し付けることは大問題です。3回目からは、投稿者が江東区在住であること、メディアの扱いが少ないことから、ほぼ「荒川ルート」についてピックアップします。2年前の投稿以来、分かってきた新たな危険性や問題点を説明します。なお1・2回目と、今後投稿する数値に異なる場合があります。経緯・変遷を残すため、敢えてそのまま旧数値や事柄を表示しております。

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左・画像6*既出/ピンクの帯は上空通過が予想されるエリア  右・画像8/教育上、大きな支障

TV番組では、「南風時・着陸ルート」下、渋谷スクランブル交差点の600m上空を巨大な旅客機が降下してくる恐怖ばかりを取り上げています。それに隠れてもう1つ「北風時・離陸ルート」の、荒川上空を極めて低空で飛行することはあまり語られていません。繰り返しますが計画では、午前7~11時半、午後3~7時の時間帯、計8時間半の飛行時間帯を設けています。1時間当たり21機(平均3分に1機)、最大23機、1日最大172便にも及びます。過去3年間の北風時運用実績は年平均7割もあり、特に午前中は8割・午後6割です。また年間で、最大300日の年もあります。再び画像6をご覧頂き、五輪会場の海の森水上競技場のボート・カヌー会場上空を高度610m、そして首都高・小松川線や京葉道路上空は1220mへと急上昇します。1000m以上とはいえ離陸時の急上昇だけに、エンジンは高出力の推進状態です。それだけに、荒川沿いはもちろん江東区・江戸川区全般へ相当な騒音が響くと推察します。特に幼稚園、小中高校の生徒には、教育上、大きな支障を及ぼします。また病院も多くあり、都・区の教育組織・医療機関は何も感じないのでしょうか?

191127mhanedanwnew 画像5*既出

■国交省は平然と「落下物はゼロにできない」 「補償保険を作った」と言い切る始末
国交省がようやく重い腰を上げ、2019年6月、江東区の地元民へ初めて説明会を開きました。関係者からその内容を入手したので、明らかにします。下記に列記しましたが、なかでも国交省のコメントが酷いと思うことは、平然と「落下物はゼロにできない」 「落下物被害の補償保険を作った」と言い切ります。確かに飛行機の落下物は全国の空港コース下で起きており、部品が民家の屋根を貫通し天井に大きな穴が開いた、1~2mもある翼片の一部が落下し走行中の自動車にぶつかったなど枚挙にいとまがありません。国交省が対策として補償保険を作ったということは、相当な落下が見込まれることを認識していることです。悪意に取れば、「死亡・怪我は勘弁してね」 「でも保険金が出るから大丈夫」と言っていることと同じです。人の命を何と思っているのでしょうか! 説明会は開いたものの、とにかく東京オリンピックありき、ダイヤ改正日程ありきの強引な態度に憤りを感じます。国交省は直ちに計画を撤回し、周辺住民の安全・安心を確保すべきです。

説明会の質疑応答をお読みになってから、次号以降で問題の指摘を共有したいと存じます。
*タイトル・補足は投稿者によるもの

質疑応答
▽新飛行ルートについて  質問者 「そもそも住宅密集地を飛行ルートにするのは問題だ
Q.今まで騒音対策から低空飛行は海上ルート(東京湾上)を基本としてきたが、そもそも住宅密集地を飛行ルートにするのは問題だ。
A.発着回数を増やすために新飛行経路を設定した。理解して欲しい。
Q.荒川上空のルート通り飛ぶようになっていても、実際の飛行経路は大きな幅があるのでは。
A.今の飛行機はコンピュータに入力して、ほぼ正確に飛んでいる。
[*補足/これは虚偽発言であり、次号で取り上げる]
Q.隅田川上空でなく、何で荒川上空なのか。
A.建物などの高度制限による。

▽飛行機の落下物について  質問者 「類を見ない補償制度は類を見ないほど危険なコース
Q.落下物は重大な事故を起こす。どういうコースを飛ぶかは重大だ。実際に飛行機を飛ばしてみるべきだ。
A.離着陸のための空港施設の整備や、離陸経路の設備の設置と確認のための飛行検査がいる。検査が終わらないと飛ばせない。
Q.落下物対策を強化したと言っているが、実際、落下物をゼロにできるのか。
A.落下物をゼロにしたい思いから、厳しい基準を設けている。万万が一の場合の補償制度も設けている。世界で日本だけだ。
Q.落下物被害の補償に保険を作ったというが、補償額はいくらか? 保険は他国・他空港に類を見ない制度と強調されたが、新経路は類を見ないほど危険ということか。
A.万万が一の心配を少しでも少なくするために、日本として保険制度を設けることになった。

▽飛行機騒音について  質問者 「騒音影響の調査が必要で実機による試験飛行をやるべきだ
Q.例えば、幹線道路のような大きな音が静かな住宅の上から突然降ってくれば、テレビの音が聞こえなくなったり、会話が途切れる。日常生活に大きな障害になる。そういう認識はあるか。
A.この飛行経路で24時間飛ぶわけではないので、ご理解を。
Q.騒音による影響がどうなるか、説明を聞くだけでは分からない。多くの区民が江東区の上空が飛行コースになることさえ知らずにいる。「理解を得て進める」と言うなら、最低限、実機による試験飛行をやるべきだ。
A.試験飛行は簡単に飛ばせないが、皆さんの要望を踏まえて検討する。

▽住民が犠牲になることについて  質問者 「経済優先で住民に犠牲を強いるのか
Q.都心を飛ばす理由は経済の競争力をつけるためだと言うが、そのために飛行直下では住民が犠牲になることが加味されているのか。
A.もっともなことで、少しでも安全な対策や考えらえる強力な基準や対応を取っており、ご理解願いたい。

▽その他の質問  国交省担当の回答 「北風時、1日最大172便、時間帯は8時間半
Q.1日何便が飛ぶのか。
A.7時から11時半と15時から19時の間で、最大172便になる
Q.迷惑料はどうなるのか
A.迷惑料の制度はありません。
Q.2020年以降も増便や時間帯を、拡大しなければならなくなるのではないか。
A.羽田について、今のところは2020年以降の計画はありません。
Q.計画を知らない人はたくさんいる。各町会への説明など、いろんな方法でやってもらいたい。

*その他、地方空港や横田基地の利用を検討したのかの質問・意見が続出した。

Sankoub
次号/4.羽田離陸の巨大機があなたの頭上を低空飛行する荒川上空ルートは許されず撤回を
前号/2.羽田増便計画によって江東区・江戸川区にも大型旅客機が低空飛行する

Ntopkeiji

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