偽装魚の実態シリーズ 白身魚の偽装 鮎魚女(あいなめ)
偽装魚名 アメリカナマズ・ムネダラ・ヒモダラ
鮎魚女の偽ネタは深海魚のムネダラかアメリカナマズ
優しい名前に惹かれて注文するととんでもない魚が
■回転寿司の鮎魚女は面構えが怖いお方(魚)かナマズ
鮎魚女の優しい名前に引かれて皿を取ってしまうと、とんでもないものを食べさせられます。日本近海の深海に棲んでいて、怖そうな顔をしたムネダラ・ヒモダラです。鮎魚女とは、姿形どころか味も全く異なります。あるいは、アメリカナマズが使われることがあります。
回転寿司は違う魚でも、美味ければよいとする若者が多いのは問題です。だから、こうした深海魚を食べさせられるのです。魚離れや不況により、おいしい本物の魚を食べる機会がないことから、店に鮎魚女だ鰆だと書いてあるとニセモノと分からずに食べて満足してしまうことが怖いことです。なおアメリカナマズは“偽装魚の帝王”で、鮃(ひらめ)、鯛(たい)、鱸(すずき)にも化けます。
■本物・鮎魚女のミニ情報/椀ものも淡泊で風味が味わえる
本物の鮎魚女は、日本各地の沿岸岩礁地帯に生息し、体長は30cm程度です。晩春から夏が旬で、身肉は水分が少なく、甘みがあり舌触りが滑らかな魚です。また椀種にすると、淡泊で風味が味わえますね。
回転寿司店を始め激安居酒屋・弁当チェーン・ファストフード店・惣菜店など
の安さの秘密は、こういう魚やネタを使っているからです。
偽装魚とは、本物魚の味や食感に似た外国の別種魚や深海魚のことです。