9月に文在寅韓大統領が空路で平壌へ赴き、金正恩と南北首脳会談に臨んだ。
文在寅と金正恩は二人仲良く手を取り合って、金王朝の聖地白頭山を詣でた。
朝鮮民族の悲願である統合へ意気投合したようだ。
文在寅の表情からは北朝鮮の聖地白頭山を詣でることが出来て感極まった面持ちである。
しかし、韓国にとって北朝鮮の金王朝とは骨肉の戦争を仕掛けられた憎むべき相手である。
その敵であった首領様の聖地白頭山に詣でる文在寅、韓国国内のテレビに映し出される文在寅の晴れがましい笑顔、それを見やる韓国民の心情はいかばかりかと、複雑な思いが過(よ)ぎっていたのではないかと推察していたが、どうもそうでもなく、韓国マスコミの報道を見る限り歓迎一色だったので、何じゃこれは?と、われわれ日本人の方が複雑な思いに囚われる始末でした。
何百万人もの犠牲者と北側に拉致された多数の行方不明者を省みることなく、南北和睦に奔走する青瓦台と韓国民。
韓国の国民には歴史を顧みる、戦火に散った国民への思いやりなど無いのだろうか。
ふとそんな思いにとらわれた。
南北首脳会談は円満に合意点を見出し共同宣言が発表された。
これとは別に軍事分野の合意がなされている。
韓国の宋永武国防相と北朝鮮の努光鉄人民武力相(国防相に相当)は19日、南北間の軍事的な緊張緩和策を盛り込んだ合意書に署名している。
この軍事分野の合意に米軍は甚く不満で、在韓米軍が危機に陥りかねない合意がなされているからだ。
ホワイトハウスが激怒したのはそのためだ。
トランプ氏もポンペオ氏も、これを問題にして韓国の対応を批判し叱り飛ばした。
これに慌てふためいたのが韓国青瓦台、すぐに釈明をした
「トランプの言及は、韓米が協議してすべての事案を進行するという意味」
これでは釈明になっていないではないか(わらい
“韓米が協議してすべての事案を進行する”と言うことであれば、トランプもポンペオも米国が認めないものを合意できるはずが無い、青瓦台の釈明は矛盾している。
トランプに叱り飛ばされたことを、もし青瓦台が協議と詭弁しているとしたらお笑いぐさだ。
南北合意文が発表された時、北朝鮮メッセンジャーのような朝日新聞が、トランプ大統領が記者会見で「北朝鮮、韓国からとても良いニュースがあった」と云う記事をうれしそうに載せていた。
これを読む限り合意内容を事前に米国側と協議(すり合わせ)などしていないことがはっきりしている。
これでは米国側の青瓦台不信はますます高じることになる。