眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
自滅する韓国を看取るブログです。
政治、時事問題なども扱います。

消費税引き上げ表明 アラカルト

2018年10月17日 | 政治

 安倍首相、消費税増税を表明したら、さっとヨーロッパへ旅立ってしまいました。

 立つ鳥跡を濁さずと申しますが、安倍さん旅だって残された国民はざわついております。
増税を止める手立ては、やっぱりリーマンショック並みの激震がないと、無理ということなのでしょうか。
ないことはない、米中冷戦で世界経済が打撃を受ければ、中国発のリーマンショック超越する激震が、日本経済にも襲ってくる。

 では、その激震のほうが良いか、消費税引き上げのほうが良いか、お前らで決めてくれと言うことなんでしょうか。

 そうなると消費税増税でも仕方ないかと思えてもしまうし。
んな、あほらしいそんな論理はありえねぇ

 消費税引き上げにはタイムリミットが設定されているのです。
来年の10月ですから、まだ1年丸々あると思うか、1年後を早いと思うか。

 それまでに、“リーマンショック並みの激震”が起きなければ、粛々と増税は執り行われるということになります。
問題は、その後で“リーマンショック並みの激震”が起きたらどうするのか?
中国が自由主義世界の経済から放遂されたら、“リーマンショック並みの激震”は間違いなく起きますですよ。
このような状況になったら国家も国民も最悪です、増税と“リーマンショック並みの激震”の、ダブルパンチを食らってノックアウトされちゃいそう。
これ想定外ですむ話なんでしょうか。
福島原発事故も、想定外のことということで、東電も政府も責任を逃れました。

 つれずれに考えてみるんだけど、何で安倍さんも議員諸公も消費増税を是としてまい進するんだろう。
一言目には、高齢化で増え続ける年金や医療・介護にかかる社会保障費用、子育て支援のための財源を増やすために、どうしても消費増税せねばなりません。
これって、最初に消費税が俎上された時からの決め台詞ですよね。
今もってこれで押し通してくるのは、財務省の入知恵なのでしょうか。
議員も政府も財務省には頭上がらないですからね。
国権の最高機関は財務省なのかと思い違いしそうな、スーパーパワー財務省権力。
税の直間比率を間接税にシフトしたい財務省は、竹下登内閣の時に、とうとうそれまでくすぶり続けていた消費税導入に成功したのです。

 3%だからね、全然消費に影響なんて出ませんよ~~
こんなこと言っていたのですが、それから後の20年以上現在に至るも、所得も消費もあまり増えないんでございます。

 日本経済の止めを刺した言えば、09年誕生した鳩山民主党政権と以降の民主党政権でございます。
景気は悪い、消費は増えない、所得は減るはで、日本経済青息吐息だというのに、円高上等、輸入品が安くなって国民も喜ぶ、なんてふざけたことのたまわった鳩山内閣の藤井財務相。

 この人元大蔵省の事務次官だったし、財務省の回し者ではないんでしょうかね。
ではと、この人のお言葉に甘えてと、円高攻勢を仕掛ける海外ファンド。
あっというまに70円台まで円高上昇、さすがこれに驚いた藤井と代わった安住財務相が為替介入してみたが、70円台を押し止めるのが精一杯。
民主党政権3年半、この政権前よりひどいことに、日本経済ガタガタ財政破綻一歩手前。

 それでも消費税にこだわる財務省は、財務に疎い民主党首脳に消費税増税の必要性を吹き込み続ける。
民主党最後の野田政権で、とうとう政権の命運を掛けて消費税引き上げ法案を成立させて退陣。
野田「後のことは俺知らん」なんちゅうてね(わらい

 三党合意で決められた消費税引き上げ、安倍首相もとりあえず3%引きあげた。
安倍政権誕生後のアベノミクスで景気はなんとか上向き、デフレ脱却に目途がつく言うときに、引き上げた消費税3%分、案の定景気は腰折れをし、アベノミクスの効果が減衰する羽目に。
膾を吹いた安倍首相、三党合意の2回目の今回引き上げる予定の2%引き上げを延期した。

 しかし、何時までも延び延びにしておくことは出来ない。
そこで、景気が再び良くなりつつあるこの期を逃すと、三党合意を守れなくなる。
そこで、清水の舞台から飛び降りる気持ちで引き上げを決断した。
こんな風にこれまでの流れを推測してみた。
そう間違いでもないと思うが、どうだろう。


 余談だが消費税に関わった政権は、その後すぐに退陣するという慣わしがある。
安倍さんも引き上げ1回経験したが、景気が悪くなり人気にかげりが出たが、政権は持ちこたえた。

安倍政権を例外と見るか政権続行できたことを例外とみるか、次の引き上げで結果出ることになりそう。

 ついでに消費税引き上げで得られる税の使い道が本当に100%社会保障費などに使われているんだろうか。
政府も議員さんも消費税引き上げの大義名分を、社会保障費の増額が今後も見込まれ、その財源に当てるためと説明している。
ところが安倍首相の説明が一回目のとき今回では微妙にちがっている。
一回目に引き上げる前までは「消費税は全額社会保障に使う」と
今回は「10%引き上げの増収分を国の借金返済から社会保障の充実に振り向ける」
ん~~・・

 そこで3%引き上げた前回の消費税がどう使われたか調べてみた。
消費税3%の増税分で税収8.2兆円
平成16年度社会保障の充実に充てられたのが、そのうち16%で1.35兆円
基礎年金の国庫負担に3.1兆円
国債の返済に3.4兆円

 社会保障費も国債の返済費も、これまでは他の財源から支出されていたものですよ。
消費税8.2兆円もあるのに、社会保障の充実分のまみずは1兆3千500億円
実に84%は、これまでの財源に振り分けられちゃってるじゃん。

  分かり易く言えば、80%以上も借金の返済へまわしちゃった、だから今回は借金返済にはまわさず、社会保障の充実に振り向けると、微妙どころか分かる人には、えーっそれは話が違うだろうと・・

  安倍さん、前回引き上げる前に「消費税は全額社会保障に使う」と選挙公約してましたよ。