>対中ODA、戦後最大級の失敗 古森義久
2018.10.26 06:00 産経ニュース
日本政府が中国への政府開発援助(ODA)の終わりを宣言した。40年近く合計3兆6千億円の公費の投入は日本になにをもたらしたのか。その軌跡を総括すると、戦後の日本の対外政策でも最大級の失敗といえる全体像が浮かびあがる。日本側の意図とその結果との断層があまりに巨大なのだ。(古森義久ワシントン駐在客員特派員)・・・以下省略
援助の実態は小森先生の記事におまかせして、不純な中国援助の問題点に触れてみたい。
今回の安倍首相の訪中で、中国へのODA(政府開発援助)が終了するそうです。
中国人民には、はてなんのことか? と首をかしげる人が大部分でしょう。
日本国民は、えーっ!ODA まだ、中国へやっていたの
そう両国民が思ってしまうほど、なんとも情けない国費の無駄遣いです。
中国へのODAはこれまでのトータルで、およそ3兆6千億円以上
その他にも、中国への資金援助は、財務省が行ってきた隠れODAとも言うべき低金利・長期間融資の「資源開発ローン」があります。
これも正しくはODAであり、政府の開発資金援助です。
その額3兆3千億円、これに表に出ているODA3兆6千億円を足せば、なんと7兆円の国費が中国へ流し込まれていたことになります。
これだけの援助を受けた国が、これまで世界にあったでしょうか。
7兆円がどのくらいすごい金額かと言えば、日本が戦前35年間併合していた朝鮮半島に残してきた、資産額にも匹敵しそうな巨額な金額です。
普通の国であれば、これだけの援助を一国から受けられれば、先進国へ仲入りできます。
現に戦後の韓国がそうです、それほどすごい金額だと思えるのです。
だが、これだけの援助に対して、中国政府や人民から感謝される言葉を聞いたことがありますか。
ない! そう、ないのです。中国は日本からのODAや財務省から受けた「資源開発ローン」など、一切人民へは知らせず隠し通してきたのです。
日本人だって財務省が3兆3千億円もの資金を、中国へ融資していたなんてあまり知りません。
日本国民も中国人民も、知らないから喜びようもない、ODA、政府間で秘密めいた交際費みたいな扱いだったんでしょうか。
一体中国への援助はなんだってんでしょう。実に不可解な援助です。
ともかく、日本には多くの隠れ親中派と呼ばれる政官財人が、ごまんといるのです。
例えば、福田康夫元総理大臣、元外交官でしたが、中国語研修のチャイナスクール出身で、中国語ペラペラです。
政治家になってからは、いいえ、その前からパンダハガーで中国命のような人です。
靖国参拝問題でも、中国が嫌がることをやるべきではない、言うべきではない。
そして決め台詞が、日本は中国を侵略し中国人へ多大な迷惑を掛けた、謝罪するの当たり前だ。
政治家引退してるのに、今年に入ってからも中国を訪問し、南京大虐殺記念館を訪れています。
見学後の福田の記者会見
「日本人はもっと過去の事実を正確に理解しなければならない。多くの日本人が記念館を参観すべきだ。より多くの日本の政治家に記念館を訪れ、この歴史に触れてほしい」
これまでに、ここを訪れた日本の元首相は、村山富市、海部俊樹、鳩山由紀夫の3人でしたが、おめでたく福田康夫が、4人目となりました。
余談ですが
福田、首相辞めると言ってから実際に辞めたのは北京五輪の後でした。
北京五輪はチベット人弾圧が酷い時期で、国際社会でも大変な中共批判が巻き起こり、聖火リレーが世界各地で大荒れしました。中国当局から派遣され、聖火を持った人を囲って伴走していました。
長野市で行われた聖火リレーでも、在日中国人が中国当局の司令で数千人も動員され、長野市に集結、五星紅旗を林立させて、チベット弾圧反対派の抗議を暴力で阻止していました。
危ぶまれた北京五輪もなんとか開催されましたが、世界の首脳は開会式に参加を見合わせる国が続出しました。
そんな中我が国を代表として福田が嬉嬉として出席したのです。
北京五輪を首相として見に行けたので心残りがなくなったのか、突然9月1日オラやめた!と、首相の座を放り出してしまいました。
なんだかな~と 虚しくなる首相でございました。後感