>日中「スワップ協定」再開で合意へ…3兆円規模
2018年10月21日 09時12分 YOMIURI NEWS
日本、中国両政府は、今月26日に中国・北京で開かれる首脳会談で、円と人民元を互いに融通し合う「通貨交換(スワップ)協定」の再開で合意する方針を固めた。融通額は3兆円規模に上る見通し。再開合意によって、両国の関係改善を印象付けたい考えだ。
両政府は2002年、3000億円規模のスワップ協定を締結していたが、尖閣諸島を巡る緊張の高まりを受け、13年に失効していた。今回は融通額の規模を約10倍に拡大させる方向だ。安倍首相が25~27日に北京を公式訪問し、習近平シージンピン国家主席らと会談する。
この協定によって、中国に進出している日系企業は、システム障害などで人民元の決済ができなくなった場合に、中国人民銀行(中央銀行)から日本銀行を通じて人民元の供給を受けられるようになる。対中投資の増加が見込まれる中、民間企業の「セーフティーネット」を構築する狙いがある。
>中国に進出している日系企業は、システム障害などで人民元の決済ができなくなった場合に、中国人民銀行(中央銀行)から日本銀行を通じて人民元の供給を受けられるようになる。
>対中投資の増加が見込まれる中、民間企業の「セーフティーネット」を構築する狙いがある。
こんなこと進出企業の自己責任、政府が前もってすることか、本当の理由は米中冷戦での「セーフティーネット」だろう、見栄透いたウソは言うもんじゃない。
米中摩擦はこれから本格化する。
ペンス副大統領が4日の講演で明確に中国共産党をぶっ潰すと宣言した。
貿易戦争など米中摩擦の序の口だ。
これから米国は中国を締め上げることは明らかで、そんなときに日本経済会は、中国詣でして中国へ投資を増大させようとしている。
日本政府は経済界に対し、中国への進出を手控えるよう忠告を出すべきで、経済界と一緒になって、中国との関係改善に動くとは呆れて物が言えない。
米中冷戦はこれから本格化する
ロス米商務長官は5日、日本や欧州連合(EU)との通商協定で、中国を念頭に市場経済を採用しない国との自由貿易協定(FTA)締結を事実上阻止する条項を盛り込みたい考えを示した。不公正な貿易慣行を改めない中国を孤立させるのが狙いだ。
9月の首脳会談後のトランプ・安倍の日米共同声明でも
米国と日本はまた、第3国の非市場志向型の政策や慣行から日米両国の企業と労働者を守るため、協力を強化する。したがって我々は、世界貿易機関(WTO) 改革および電子商取引の議論を促進し、知的財産の収奪、技術の強制移転、貿易を歪める産業補助金,国有企業が生む歪みなどの不公平な貿易慣行、および過剰生産に対処するため、日米、および欧州連合を含めた日米欧の協力体制を通じて緊密に連携する。
と謳われている。
名指しこそぼかしたているが、明らかに中国を指していることはわかりきっている、中国を日米連携して締め上げると謳っているのに、なぜいま中国を助ける。
米国が国を挙げて中国と対峙しようとしてる最中、アメリカの鼻を明かすような中国友好を演出する安倍訪中を、トランプ氏はどんな気持ちで見ているだろうか。
事実上の米中冷戦でトランプは仲間だと思っていた安倍が中国側に靡いていると思ったら、トランプは安倍さんを憎むようになる。
自分の味方が敵に通じていると分かれば、日本はトランプの怒りを買うだろう。
9月の日米首脳会談で安倍訪中はトランプ氏も了解済みだとは思うが、すかなくても敵に塩を送るような真似は止めるべきだ。