おてら日記

願船坊での日々のことをつづります

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2011年11月01日 09時00分00秒 | 報告
先月の21日、22日に婦人会の法座がありました。

ご講師に結城思聞師をお迎えして、二日間いつもとちょっと違った感覚の法座を開催しました。



1日目は「やさしい、難しいはどっちも本当だ」
2日目は朗読による法話「ガン告知」

先生からは、お説教の従来の型ではない風にさせてくださいとのことでしたので、どういう風なお話をされるのか、興味津々でした。

さすが、アナウンサーを長くされていただけあって、声が非常に柔らかく、淡々とお話になっても何をおっしゃっているのかちゃんとわかる、とても聞きやすくお話の内容も良いお説教でした。
と言いますのも、講師の先生によっては、折角の良いお話も聞き取りにくいことが無かったわけではないですから。

そういえば、最初にアナウンサーならではの、発音についての講義?もあり、興味深かったです。

1日目の「やさしい、難しいはどっちも本当だ」は、世のなかの著名な方々のエピソードを交えながら、最後に浄土真宗のみ教えのことに他ならない、というまとめになったところは、巧くまとめられたなあ!と感心させられました。

「お念仏ひと声で助かる」「そのままでよい」「厳しい修行もいらない」等、一般的にはあまりにも平易なため、かえって間違って解釈されてしまう、み教えの危うさへの注意を促されたようでした。


2日目の「ガン告知」のなかで紹介された、ある住職さんの話は、とても印象に残る良い話でした。
告知を受け、自分の命が限りがある中で、きちんと身辺整理を済ませ、いずれ行くであろうお浄土への道をどのようにとらえるかが、「お手本」というか、立派な方だなあ! と感服したお話でした。

僕の中で、「生前に書く、自分の葬儀の会葬の方々への挨拶文」という会を設けて、いつ訪れるかわからない臨終への備えとして、考えてもいいのでは? と思ったのでした。

結城先生、ありがとうございました。

次回の法座は、11/28~29に広島県安芸高田市吉田の福泉坊住職・福間制意師をお迎えして秋供養・報恩講法要の法座です。
29日には、仏教婦人会の方々手作りのお斎(おとき)もふるまわれますので、どうぞお参り下さい。