月刊パントマイムファン編集部電子支局

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アーティストリレー日記(75)きうすけさん

2017-04-17 06:39:51 | アーティストリレー日記
今月は、清水きよし氏に師事し、仮面などを使ったアート系の作品が好評な、きうすけさんの日記をお届けします。リレー日記2回目のご登場です。

こんにちは、きうすけです。
今回は、私が沖縄へ移住する前、パントマイムと出合う前の、忘れられない体験のお話をしたいと思います。

東京の練馬区、東上線沿線に一時期下宿をしていた頃があります。商店を営む人の良い老夫婦が大家さんで、その自宅兼お店の裏にある離れの一軒屋を借りていました。

ドアを開けると半間の土間があります。そこから30㎝ほどの高さに三畳でイタの間のキッチンがあり、そこからまた20㎝ほどの高さの四畳半のタタミ間に上がる、段々畑のような造りでした。屋根はカワラで四畳半の南側には縁側もありました。
イタの間とタタミ間は障子で仕切られていましたがワンルーム風にしようと、障子は天井に吊るし、間仕切りにはお気に入りのインドサラサを掛けました。タタミ間に敷いたのは薄いグリーンの絨毯です。

ある冬の日、クタクタに疲れて帰宅したので、石油ストーブを点け、水を入れたヤカンを乗せると、そのままの格好で布団に包まり寝入ってしまいました。
どれくらい時間が経ったでしょう、やけに暑いなと思い、目を開けました。ヤカンの口から火が出ていたのですから、暑いはずです。喉も乾くはずです。

水を飲もうと間仕切りのインドサラサをたくし上げ、流しのあるイタの間に降りようと一歩踏み出しました。

あれっ!床がないのです。

私は深い闇の空間をゆっくり落ちていました。不思議と恐怖感はなく気持ちは穏やかです。

暫くすると、カラン カラ~ンと教会の鐘の音が鳴り、女性の声が聞こえます「あなたは救われました」
すると、スーっと頭が軽くなり、今度は頭が引っ張られるように上へ上へと体が浮いて行きます。

頭の中で声が響きます「彼方にとって言葉と身体は良いものを齎す(もたらす)でしょう」 体はどんどんどんどん上へ上へ…

身体が燃えるように熱い、どうしよう!

あっ!目を開けると石油ストーブのヤカンがチンチンと鳴り沸騰していました。

という訳で…
これって夢落ちになりますか?
でも、とってもリアルだったのだけどなぁ~

その後、沖縄の文化と言葉にカルチャーショックを受け、マイムとも出合えました。
良かった!

シアターパントマイムフェス2017、お待ちしています。

きうすけ
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