Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

七草の「春と秋」

2018年01月07日 | 日記

7日の今日は「七草粥」を食べるのが風習となっている。
日本の風習と中国の人日(じんじつ)と呼ばれる日が
融合して邪気を祓うために七種の野菜が入った粥を
食して無病息災を願った、といわれている。
 
「春の七草」の内訳
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノグサ、
スズナ、スズシロの7つ
 
このうち、スズナは野菜のカブで、スズシロはダイコン。
それ以外は野草である。野草といっても、これらは
胃腸の働きを促進する働きがあって、お正月に暴飲暴食
して披露している胃腸をやさしくいたわってあげようと
いうことである。
 
それに対して、「秋の七草」の内訳
萩(はぎ)、薄(すすき・尾花のこと)、葛(くず)、
撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、
桔梗(ききょう・朝貌のこと)朝貌は朝顔の事であるが、
当時、日本には朝顔はなかったので桔梗だといわれている。
 
「秋の七草」は万葉集にも収録されている。
食べると薬効などがあるそうであるが、春の七草のように
食せず、主に観賞用として秋の風情を楽しむためのもので
あったようだ。現在の暦でいうと9月中旬~11月初旬ごろ。
 
ちょうど、このころは月もきれいで月見などはお団子が
セットだな。秋の七草は月と一緒に観賞していたのだろうか。
そうだとしたら、日本の美的感覚っているのは繊細で、
創意工夫に長けていたのだな。身近に手に入れられる草を
刈り取って鑑賞していたのだから。
 
「春の七草」は食する七草。「秋の七草」は観賞用七草。
覚えておこう。