Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

住宅展示場はどうなるのであろうか

2018年01月30日 | 日記

住宅展示場が週末でも閑散としているところが
多いらしい。この何年も住宅展示場などには
行ったことが無いので知らないのであるが、
どうもそうらしい。
  
住宅展示場をビジネスモデルにしている企業は
実物をみてもらって、「夢のマイホーム」実現へ
向けて現実感を味わってもらおうということである。
なので、いい仕様になっていて、その通りに
建てると高くつく。
 
もう何年も前から言われているが、住宅展示場の
建物と敷地と展示場の担当者と展示場の広告費等、
いろいろと経費がかさむ。その経費は販売している
住宅に加算されるのであって、決して安くできない。
しかし、企業の方は、実物のモデルをみせないと
売れないというジレンマが発生する。
 
要は住宅1棟につく経費が高くつくのである。
他の原因として、昨今のインターネットによる情報入手を
第一に考える消費者が増加しているのでモデルハウスまで
足を運ばないという。
モデルハウスを観るよりもネットで沢山の住宅をみて
絞り込むという。
 
しかし、何といっても人口減と収入減(対物価)により、
持ち家住宅そのものの数が激変している。
「持ち家」(注文住宅)の数だけをみてみると、
1996年に新設着工は60万戸を超えていたが、
2016年には半減以下の同29万戸強となっている。
それは住宅展示場へのニーズの激変を意味している。
 
住宅展示場は、これから先も減少してもあると思う。
ある一定のニーズはあるはずだ。
ただ、それは無料ではなくて、必ず経費が掛かっていて
住宅施工費のどこかにそれは隠されている。
それでいいのか、もっと他のお金の使い方があるのでは
ないか、と思うのである。(笑)
  
日本人という国民は企業が大きくて有名であれば
安心できるというイメージで選択する。
テレビでコマーシャルなどしていれば妄信的に
その企業を信じ込むのである。
  
が、しかし、住宅というのは、担当者がいて話を聞き、
それをもとに進めていく。要は企業の大きさ云々よりも
担当者の影響がとても大きい。
 
というより、設計の段階でいかに時間をかけて
考えるか、それが全てであり、いい住宅というのは
そこに時間と知恵を惜しみなく、出し切ったもので
あるはずだ。
そういう住宅が「日本の家」であって欲しい。