頭部が完成したので、他のパーツを塗ってゆきました。上図は両脚のパーツです。靴の襟の十字ラインは100円細筆にポスカのインクを付けて引きました。
上着のクロス模様は、劇中並みに細かく塗ってもあまり意味がないので、大まかに塗りました。今回の製作では、同封されている荷物類のパーツを活かして、劇中同様になでしこが背負い、肩にかける状態に作るので、上着のクロス模様は大部分が荷物類によって隠れてしまうからです。
なお、両腕のクロス模様のほうは全部見える状態になりますので、そちらはきちんと塗りました。
頭部以外のパーツを組み合わせて接着し、台座も取り付けました。ここで各務原なでしこ本体の組み立てはいったん止めておいて保管しました。
荷物類のパーツの組み立てに移りました。これらの荷物類は、説明書通りに作れば置物として仕上がります。それを今回の製作では、劇中同様になでしこが背負い、肩にかける状態にします。
つまり、このシーンの重装備なでしこちゃんを再現するわけです。今回のキットの各務原なでしこは、勢いよく腕を振りつつ元気に歩く姿を再現していますので、荷物類が付くのであれば、置物にするよりは持たせてイーストウッドキャンプ場への移動中の姿に作ったほうが、それらしく仕上がるのではないか、と思います。
ですが、ここで問題が発生します。劇中の各務原なでしこの荷物は全部で4つありますが、今回のプラモケイでは3つしかありません。上図のリュックの上に載る赤い袋、なでしこが「野クルレッド」と呼ぶシュラフケースのパーツが無いのです。
これは海洋堂さんの設計ミスかもしれませんが、意図的に省いている可能性も考えられます。
シュラフケースのパーツは、犬山あおいを練習用に製作した分の残りを転用しました。劇中では野クルの3人が同じシュラフケースを色違いで持参しており、犬山あおいと大垣千明のキットには同じパーツが入っているので、色を塗り替えるだけで各務原なでしこの荷物を再現出来ます。
考えようによっては、各務原なでしこの荷物類を4つとも完全に揃えたいのならば、犬山あおいか大垣千明のキットを買ってね、ということになります。それを狙って、海洋堂さんが意図的にパーツを省いているのかもしれません。
各務原なでしこの荷物類、装備状況、それらの色については、公式ガイドブック「野外活動記録」の23ページの設定図を参考にしました。この種の設定図もカプセルの説明書に入れて欲しかったですね。
左下の各務原なでしこの荷物類装備状況の図も見ていて楽しいです。兵隊さんの装備品よりも量がありそうです。
カラーを合わせてポスカの7色を準備しました。上よりうすだいだい、茶色、パステルオレンジ、黒、赤、だいだい、白です。
パーツを塗りました。上図は下塗りの段階です。ポスカは基本的に二度塗って仕上げます。
リュックのパーツは、上図の内側のパーツのベルト部分をちょっと変更します。このままですと置物の状態になりますが、これを各務原なでしこの背中に付けて背負った状態にするので、ベルトの突起が不要になります。
ニッパーでベルト部分を全部切り落として、上図のようにフラットに改造しました。ベルトを新たに作って劇中シーン通りに各務原なでしこの両腕内側に回す事も考えましたが、細かいパーツになって作業がややこしくなります。模型経験者の中級クラス以上の工作レベルが要求されますので、初心者向けの今回の製作紹介においては省略することにしました。
かくして、リュックはこのように塗って、各務原なでしこの背中に接着剤で張りつける範囲のみを塗り残しておきました。 (続く)