エンジンルームの再現製作の続きです。N氏に教わった通りに作ったエンジン等を仮組みして試しに入れてみました。あちこちでズレや間違いが出て、再度パーツを削ったり継ぎ足したりの修正作業を余儀なくされました。
N氏が送ってくれた資料図には、海外のメーカーのレジン製品とみられるⅡ号戦車のエンジンルームのパーツおよび配置見本図が添えられてあり、それが最も参考になりました。各パーツの原寸図まで付いていたため、それに基づいてプラ材やジャンクパーツを改造してのパーツ作りが出来ました。
エンジンは、N氏より送られてきたSd.Kfz.7のキットから該当のパーツだけを抜き出して、教わった通りに改造しました。Sd.Kfz.7もⅡ号戦車もエンジンは同じマイバッハのHL62ですが、レイアウトが異なります。
Ⅱ号戦車のHL62エンジンは、正式にはHL62TRエンジンと呼ばれ、吸気管、ファンベルト、フィルター弁等が横向きで、送風ファンは独立して横に並ぶ形になります。その図面を見ながら改造したのが、上図の状態になります。吸気管は上向きになるので、そのノズルを追加し、ファンベルトのシリンダーをジャンクパーツからの改造で追加、フィルター弁を横向きに直してチューブ類をゴムパイプで追加しました。
こちらのパーツもエンジンに繋がる吸気パイプ口、フィルターボックスを追加し、上下のパイプをコトブキヤのプラユニットシリーズのショートパイプ類を利用して作りました。
上図左は、独立して横に並ぶ送風ファンです。Sd.Kfz.7のキットから該当のパーツだけを抜き出して組み立て、エンジンと繋がるファンベルトの回転軸をプラ材で追加しました。ファンベルトはプラペーパーで作って巻き付ける予定です。
さらに、上図のパーツをN氏からいただいた資料図を見ながらプラ板およびプラ棒で作りました。送風ファンからの排気を排気グリルへ送って車外へ出す部分にあたります。プラ棒はエンジンから車外の排気マフラーに繋がる排気管にあたります。
修正および調整ののち、再びエンジンルーム内に全てのパーツを仮組みで入れました。資料図にもとづいて背面部内側にもプラ板で送風板を追加しました。今度はパーツごとのズレや隙間もなくなって、パイプ類もピッタリと繋がりました。これらのパーツは塗装後に組み付ける予定です。
ステップ7ではインテリアパーツの続きを作ります。ステップ8およびステップ9では上部車体を組み立てます。ステップ7にて、さきのエンジンルーム内再現製作にともなう関連パーツの製作が加わります。
ステップ7で追加する、エンジンルーム内再現製作にともなう関連パーツです。プラ板とコトブキヤのプラユニットシリーズのショートパイプで作りました。
上図のように、車内の無線手席の背後からエンジンルーム内に繋がる2本のパイプ、三角形の穴付き支持材、車内左側の側壁板、として仮組みしました。
以上がN氏から送られた資料類に基づいて追加製作したパーツになります。これらによって、今回のキットで省略されていたエンジンルーム関連のインテリアパーツが全て揃いました。
ステップ7の、ガイド指示分の組み立てに取り掛かりました。無線機、無線手席、視察窓などを組み立てます。
組み上がりました。 (続く)