電車の乗換で、某駅へ降り立つと、
何事か・・・というような、物凄い太鼓の音が響いてきた。
魅力的な響きなので
す~と吸い寄せられて、聴きに行った。
長野県の方々が、火焔太鼓を披露していた。
昔は、男性ばかりだったそうだが、
今や、34人のメンバーのうち、男性はたった9人とか。
女性たちが幸せそうに打つ様は、観ていて快かった。
心臓に、お腹に響き渡る力強い音。
悪魔も、厄も、災いも、すべて打ち払うかのようであった。
素晴らしい!
お不動さんの「火焔」が、頭のスクリーンに現れた。
ドイツでも、和太鼓は人気だ。
私のケルンの友達は夢中になっていて、クリスマス・イブに某「クナイペ」へ和太鼓を聞きに行った。
ドイツ人が叩いていた。
それは、醒めた西洋的な“正確な”テンポを刻み、メトロノームを思わせた。
日本の間(ま)は、ピシッと合っていながらも、メトロノームの正確さとは全く異なる。
気合が入って、生き生きとダイナミックに命の躍動を感じさせるのだ。
音のイントネーション。
微妙な間が次の音を浮き立たせたり、
ダイナミックに響かせたりする。
太鼓の打ち方にも、和の心を感じる。