Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年5月15日(日) 茅ヶ崎市 「松籟庵」お茶会で写真撮影

2011-05-15 | 着物

茅ヶ崎市に「松籟庵」(高砂緑地内にある日本庭園の一角に建てられた茶室/書院)がありあます。

茅ヶ崎駅の南側(海側)にある高砂緑地一帯は、オッペケペー節で一世を風靡した人気新劇俳優の川上音二郎・貞奴夫妻が明治35年頃に住まいを構えた場所で、「萬松園」と名付けられていたそうです。

私がお稽古に通っている西ノ宮先生と社中の皆さんと、
今日は、そこのお茶会に寄せてもらいました。

さて、9月のエストニアとハンガリーの
「着物との対話」(私の写真展&講演会)に使わせてもらおうと、
撮影もさせていただきました。

さすがにお歴々の先生方、着物姿が格好よく、
『着物を来た様子というのは、その人の人生なり、生き方なり、人となりが反映されている』
ということを、実感しました。
単に若くて綺麗、というだけでは、
「美」に至らないのが着物だと思う。

私が海外へしばしば行くというので、
『気をつけて。皆が応援してますよ!』と、
先生方が、
川崎大師「御守」
鶴岡八幡宮「大銀杏 木霊」
というお守りをくださいました。

昨日は、汐入の長光寺へお参りしましたら、
「根付け御守」(大根の中に汐入不動尊さんが入っている)
「お不動さんのお札」
「おみくじ」
「お不動さんのさえ箸」
などなど、頂きまして、

おみくじは「大吉」
なんという有難い日々。

結果的に、週末も仕事であったが、
『感謝感激』
『お礼の心』に満ちた二日間であった。
おおきに!





2011年5月14日(土) 「和の音」 火焔太鼓 長野県

2011-05-14 | 邦楽・お稽古

電車の乗換で、某駅へ降り立つと、
何事か・・・というような、物凄い太鼓の音が響いてきた。

魅力的な響きなので
す~と吸い寄せられて、聴きに行った。

長野県の方々が、火焔太鼓を披露していた。

昔は、男性ばかりだったそうだが、
今や、34人のメンバーのうち、男性はたった9人とか。
女性たちが幸せそうに打つ様は、観ていて快かった。

心臓に、お腹に響き渡る力強い音。
悪魔も、厄も、災いも、すべて打ち払うかのようであった。
素晴らしい!

お不動さんの「火焔」が、頭のスクリーンに現れた。

ドイツでも、和太鼓は人気だ。
私のケルンの友達は夢中になっていて、クリスマス・イブに某「クナイペ」へ和太鼓を聞きに行った。
ドイツ人が叩いていた。

それは、醒めた西洋的な“正確な”テンポを刻み、メトロノームを思わせた。

日本の間(ま)は、ピシッと合っていながらも、メトロノームの正確さとは全く異なる。
気合が入って、生き生きとダイナミックに命の躍動を感じさせるのだ。

音のイントネーション。
微妙な間が次の音を浮き立たせたり、
ダイナミックに響かせたりする。

太鼓の打ち方にも、和の心を感じる。

2011年5月13日(金) 「お座敷遊び」 と講座「マイセン」・「ヨーロッパお菓子紀行」

2011-05-13 | 仕事
昨日は、「カメリアホール(亀戸文化センター)」で、
「ヨーロッパお菓子紀行」三回シリーズの講座、二回目だった。


今日は、「豊洲文化センター」で、
「魅惑のマイセン磁器とアウグスト強王 
~ザクセンの古都トレスでンとマイセンを旅する」
の講座をした。


昨日も今日も、熱心な受講者の方々にお目にかかり、
話す私も、やりがいがあった。


今日は、実は、鄭成功の話もしようと思ったのだが、
割愛した。

鄭成功は、お座敷遊び「とらとら」の、まさに和藤内、その人である。
先日調べたところによると、
鄭成功は、1660年に台湾のオランダ商館を攻略して拠点としたそうな。

折りしも、オランダ東インド会社が、日本の陶磁器を大量に輸出し始めた頃であった。
だから、鄭成功は、日本の磁器をヨーロッパへ輸出し、
広く考えると、アウグスト強王が東洋の白磁に触れ、魅せられて、
ベットガーにマイセンで白磁を発見させることに、
一役かったともいえるわけだ。

これから、「・・・金の鉢巻たすきに和藤内がえんやらや~と、捕らえし獣は・・・」と遊ぶ時、私はマイセン磁器を思い浮かべるだろう。

さて、
昨日は、お料理店を経営していらっしゃる方が、
「召し上がってください」と、パンを焼いてきてくださった。

赤ワイン、クルミ、レーズン入りの、そのパンは、心がこもっていて
味わいも深く、非常に美味だった。
カメリアの担当の方にもおすそ分けし、相原事務所の面々にも、おすそ分けし、
心より、感謝!感謝!感謝!
その方のお料理店が益々繁盛しますように、陰ながらお祈りしているところです。


2011年5月12日(木) 「高砂」 ・・・寿福をいだき

2011-05-12 | 邦楽・お稽古

お友達が撮ってくれた5月5日「宝生能楽堂」の写真です。
プリントしてくれて、本日到着。
人の写真ばかり撮るので、自分の写真を撮ってもらうのは嬉しいのです。

寿福をいだき・・・
仕舞「高砂」。


写真に撮ってもらうと、
注意すべき点が、
わからないながらも、・・・少しだけわかるような気がしました。



お友達をはじめ、
医師会の先生方、大学関係の方、ドイツ関係の弁護士の先生、ドイツ政府観光局時代の知人、大学・高校の先輩、オーストリア大使館の関係で知り合った先生方、お友達のお嬢さん、親戚…

観に来てくださって、
本当にありがとうございました。

時間のある方々15人で、能楽堂の喫茶店で一緒にお茶を飲めたのは、
とても嬉しいひとときでした。
(*^_^*)

宝生流シテ方・大坪喜美雄先生の会です。
昨年、第32回観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞されました。
「喜扇会」の門下生にしていただき、ありがたいことです。
私以外の同門の皆さんは、何十年もお稽古を続けていらっしゃるベテランの方々ばかり。
「萬学万楽萬福」とモットーとし、気が多い私ですが、お稽古に励もうと、気持ちを新たにするのでした。


2011年5月11日(水) 相原恭子の日記(ブログ) 半周年記念

2011-05-11 | ich 私

ブログ(相原恭子の日記)を始めて、早くも半年。
ここまで続くとは思わなかった。


子供の頃から、
何かを
書くのも、
描くのも、
好きだったが、
たくさん、たくさん書いたかと思うと、
パッタリ辞めてしまったりした。

小学校の頃、絵を習っていて、油絵を描いたが、
中学になって辞めると、まったく描かなくなってしまった。

生来、短期集中、三日坊主(?)になりがちだったが、
報酬を頂き、本や記事を書き、写真を撮るようになってから、
プロとしては責任があり、
「集中・集中・また集中」という途切れぬ姿勢が生れたのかもしれない。


さらに、
ブログを熱心に読んでくれる友人知人が居るのかと思うと、励みになった。
いや、友人知人ばかりではない、私の想像をはるかに越えた閲覧数があり、
驚くとともに、ヤル気が出たとも言える。


皆さんに、感謝。
一人でも、読んでくれる人がいる限り、続けたいものです。

2011年5月10日(火) 大根の【網タイツ】

2011-05-10 | 美味しいわ!
昨日、善く良く炊けた美味しい大根をいただいた。

大根の繊維が、柔らかく煮えた大根のお肉から、
「網タイツ」のように整った模様になって、明確に透けて見えた


炊いてくださった方、ありがとうございます。

そこで、私は
「色っぽい【網タイツ】か、大根脚か・・・。」
と思ったのだった。

「白拍子か、生娘か・・・。」
あらら、これは「京鹿の子 娘道成寺」で、お坊さんが言う言葉。


2011年5月9日(月) 電話とインターホン

2011-05-09 | 仕事

仕事を手伝ってくれているXXさん。

今や仕事の連絡はメールである。急ぎの場合は、直接私の携帯へ連絡が来る。
だから、電話が掛かってくることはまず無いし、彼女が出る機会もないのだが、
何度か、電話に出たそうな。
彼女の話し振りは私とはまったく異なるが、声が似ている。

「はい!OOです」
という声がそっくりで、私の友人は私だと100%信じ込み、
「●です。元気?」と言ったらしい。


すると、営業的な愛想のよさが全くないXXさんは、
「お世話になっております。どちら様でしょうか?」
と冷ややか(?)に答えたらしい。

この口ぶりは異なったものの、先入観から友人は、
「あら、やぁだ。恭子ちゃん、どうしたの?」
・・・


私が留守なので、彼女は何度かインターホンにも出て、
「はい!」と答えると、これまた私だと思われたらしい。
悪気はないが、生まれつき(?)愛想が悪いのを、本人も気にしている。

間違えられても、
「そうなんですよ。声が似てるって言われるんですよ」などと、話題にもできるはずだが、それができないと言う。

「もう、電話やインターホンに出るのは辞めます」と彼女。
それほど深刻な問題とも思えないが、
「そうかもね・・・」と私。

2011年5月8日(日) 水上勉とシュニッツラー

2011-05-08 | 文学
今日は某所で、
「わが 女ひとの日記」 (水上 勉) を読んだ。

その中で、印象に残った「遊郭の女」。
千鶴子さんの心田に、著者と同じような随想を持った。
ギリギリのところで生きている人のインノセントとも言える心映え、「今」に一生懸命な、刹那的な美を感じさせられた。

そこに、著者がシュニッツラーの「盲目のジェロニモとその兄」を引き合いに出していることにも、共感を覚えた。
アルトゥール・シュニッツラーは、私が大好きな作家だ。
学生のころは「女の一生」、「賢者の妻」、「緑の鸚鵡」、「輪舞」、「恋愛三昧」など彼の小説をたくさん読んだものだった。

情緒的、だけれども、現実をキラリと刺し通すような繊細で鋭いリアリズム。
その作風に魅力があると思うのだ。
「賢者の妻」は、ドイツ語の教科書だった。私は当時、ドイツ語の予習復習に熱心ではなかったのだが、小説の主人公の教授の妻への生真面目な淡い恋心の描写に興味を持った。
博士になってから、北の海で幼い子供を連れた彼女と再会した時の様子。
保養地の楽団がメランコリーなデンマークの曲を奏でている・・・というところや、島へ漕ぎ出そうと誘うところ・・・など、その地の情景をありありと思い浮かべながら呼んだものだった。
後に、ドイツやスカンジナビアを旅した時、自分の想像通りの小説の風景に出会い、感動したものだった。

「ひとは温泉芸妓とよぶけれど」Hさんにも、魅かれた。
真正面で生きる年増芸妓。「遊郭の女」の千鶴子さんにも通じる、
ギリギリのところで生きている人のインノセントとも言える心映えや行動に、読後感は爽やかであった。

人間性とは、ア・プリオリなものもあるに違いないが、当人の置かれている状況により、培われるのではないだろうか。そして、肩書きや地位、世間の評価とは別個に存在することができる。
哀しくもあり、美しくもあり、嬉しくもあるな・・・。

2011年5月7日(土) 色香も妙なり乙女の裳裾

2011-05-07 | 京都花街

次の間に 君の脱ぎたる舞ごろも ありてなまめく夜半なりしかな」 吉井勇

色香も妙なり乙女の裳裾・・・」 謡曲:「羽衣」より

「白い衿あし ぼんぼりに・・・」(祇園小唄 長田幹彦)

こういう情緒、現代においては、
「説明しないと、わかりません」と言われてしまうのかしらん。

「衿足」と言っても、
「ああ、『首もと』 のことですね」なんて思われそうです。

首もと、手羽もと・・・、焼き鳥屋さんにもあるかいな。

2011年5月6日(金) エストニアにて・5月17日・日本応援「チャリティー・コンサート」

2011-05-06 | バルト三国

エストニアのタリン発。
9月の、私の写真展&講演会の準備をしてくださる方から連絡あり。

5月17日にタリン市ニグリステ協会でチャリティー・コンサートを開催します。DVDも作る予定ですので、後からお送りします。
心を込めて、日本の皆さんが頑張れますように
!」


というメッセージ。
コンサートは入場無料で、寄付を募るそうです。
聞きに行けないのが残念ですが、
遠くから熱心に、日本のことを想ってくれる人が居る・・・、心がなごみます。

The Estonia-Japan Association
has the pleasure of inviting You
to Charity Concert held
on May 17 at 19.00
at the Niguliste Museum
to commemorate the victims
of the Great Tohoku Earthquake
and Tsunami disaster and
encouraging our Japanese
friends in the recovery process


Performers:
Girls’ Choir Ellerhein conducted by Tiia-Ester Loitme, Chamber Orchestra Tallinn
Sinfonietta conducted by Juri Alperten, Andres Uibo (organ), Neeme Punder (flute),
Ka Bo Chan (countertenor), Villu Veski (saxophone), Anna-Liisa Eller (kannel), Riin Oidekivi
and Tammo Sumera (live electronics), Hele-Riin Uib and Madis Metsamart (percussions).

Program:
Peeter Vahi “A Chant of Bamboo”
K. Matsushita “Missa”
Imre Sooaar “Songs of Hope 11032011” (premiere)
Music of T.ru Takemitsu, Andres Uibo et al

*** No admission fee. Your voluntary donations are kindly appreciated
to the account of Estonia-Japan Association 10022073572009 SEB Bank
or to the charity box in the Niguliste Museum.

2011年5月5日(木・祝) 「三味線弾き唄い」と「写真展」の写真

2011-05-05 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
お友達が撮ってくれた写真です。

「京都花街 ふぁっしょん展」 5月3日(火・祝)の様子 
私の三味線弾き唄いにて「祇園小唄」(春夏秋冬)。
舞ってくれたのは、上七軒の芸妓さん、舞妓さん



上記、「京都花街 ファッション展」の入口
5月8日(日)まで開催しております。






小物展示コーナーも





2011年5月4日(水・祝) 「ファッション展」の写真と明日は「能舞台」

2011-05-04 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
今年のGWはイベント多くなりにけり!

今日は、切通しの喫茶店で、
出版社さんと次の本「京都花街 ファッションの美と心」(淡交社: 文・写真 相原恭子どす!)の校正をして、祇園町のお店へ立ち寄ると、馴染みのお茶屋のおかあさんや芸妓さんと出会い、立ち話。

さて、下の写真は、
「京都花街 ふぁっしょん展」へ、
四国から来てくれたお友達が、送ってくれたものです。
「作家・写真家 相原恭子と共にそぞろ歩き」 という暖簾の前です。



展示場:ポルタプラザ。午前中早い時間は、人出が少なし。
常に、ご覧下さる方は、びっくりするほど熱心に解説までお読みくださっていました。



明日は、宝生能楽堂で
仕舞「高砂」を舞うことになっているので、帰宅して、一夜漬けのお稽古(?)をしているところです。

ああ、落ち着かないGWかな。
大型連休がすんだら、休暇(?)が必要どす。

2011年5月3日(火・祝) 三味線弾き唄い 「京都花街 ふぁっしょん展」

2011-05-03 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー
昨日、先斗町のお茶屋さん「井雪」のおかあさんに三味線と見台を借りて、
通いなれたる細い路地・・・を歩いて、
泊まっている某所へ、帰ってきました。

そして本日、
京都駅地下街ポルタで、三味線を弾き、「祇園小唄」。
上七軒の芸妓さん(梅はるさん)、舞妓さん(市桃さん)が舞ってくれました。
春夏秋冬、唄って弾き、京都のお友達、お仕事関係の方々、
お友達の呉服関係の方々、花街関係の方々、
東京方面の方々、皆さんがお越しくださって、
良い時でした。


鴨川をどりの最中というのに、井雪のおかあさんがポルタの会場へ来てくださったのには、感激。おおきに!嬉しおす!

お花を頂き、美しいお花を会場へ置いてくるのは残念で、
お花をたくさん持ったまま、
お友達何人かで、町家のレストランへ行き、
お花を眺めながら、食事したのでした。
そして、お花を皆におすそ分け。

心から応援して下さる方々のお気持ちがうれしくて、
感動やまず・・・。

みなさん、ありがとうございました。





2011年5月2日(月) 歩く姿は・・・流しの三味線屋?

2011-05-02 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー

京都のお友達と、鴨川をどりを観た後、
先斗町のお茶屋さんへ三味線を借りに行った。
明日・3日、イベントで三味線を弾くからだ。

ムムム、私のより微妙に棹が太い。

昔の三味線は、棹が細かった。
私のは祇園甲部の元芸妓の大っき大っきねえさんに、譲ってもろうたんで、
棹が細いんどす。

これは、公衆の面前で弾く明日に備えて、
何度か稽古して、慣れておく必要がある。

というわけで、お茶屋さんのおかあさんの部屋で、さっそく始めた。
撮影:京都のお友達



そして、ケースにも入れずに、ただ三味線を片手に持って、
四条通りのタクシーまで、先斗町を歩く私の姿は、
流しの(?)三味線屋だったかもしれへん。

2011年5月1日(日) 朝粥

2011-05-01 | 京都府
今日は、早起き。

某お寺で、お参りして、朝粥を頂いた。
遅寝早起きとなり、ちょっと辛いが、
朝希望 夜感謝 という言葉を胸に、
今日もスタート!

午前中から、「京都花街ふぁっしょん展」へのお客様いらっしゃり、
高知からの方と、お昼をご一緒。

あいにく曇りだが、夕方から
「ゑんま堂狂言」初日を見に行こうか・・・。

皆さん、良いGWの一日を!