ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「月に囚われた男」

2019年03月18日 | SF映画
2010年公開の映画の紹介です
お薦め作品によく登場する作品です

2009年公開の、サイエンスフィクション・スリラー映画です。
原題は『Moon』で、『月』なんですね。
何と、デヴィッド・ボウイの息子・ダンカン・ジョーンズの初長編映画監督の作品です。



地球の主要エネルギー資源・ヘリウム3が、月で採取されている近未来。
経営するルナ産業との3年契約が間もなく満了となる宇宙飛行士サムは、月に一人で暮らしています。
衛星が破壊されたため、地球の妻との交信は録画のみとなってしまっていました。
語り合えると言ったら人工知能のガーティだけですが、何でもやってくれる頼りになる相棒的存在でした。
あと2週間と迫った頃、頭痛が頻繁になり、幻覚や良く見えない状態が起きたりしていました。
そして、月面探査車を運転している最中、操作を誤って、事故を起こしてしまったのです。
探査車は前のめりに傾き、強打を受けた顔面の血がヘルメットに飛び散りました。
そして、サムは、ベッドの上で目を覚まします。
ガーティが「事故に遭った事を覚えている?」など、優しく語りかけてきます。
数日寝ているように言われたサムですが、ベッドから降りるも足腰が立ちません。
本社からの要請で、外に出ないように言われますが、なんとかガーティを騙し、事故の現場に行きつきます。
探査車はライトが点滅しており、中に入ると宇宙服を着て倒れている人物を発見しました。

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映画はほとんどサム役の、やっぱり同じ名前のサム・ロックウェルの演技です。

ケヴィン・スペイシーが声の担当をしているガーティは、本体にニコちゃんマークがついており、その時の気持ちで表情が変わるのが、とてもかわいいんです。


☆★☆★☆★☆ 付録 ☆★☆★☆★☆

一人演技どころか、しかも同じ場所だけっていう映画の紹介です。


「リミット」(2010) ライアン・レイノルズが一人だけ。主人公が閉じ込められた棺の中だけで展開する映画です。

「オン・ザ・ハイウェイ」(2015) トム・ハーディが一人だけ。ハイウェイを走行する車の中だけで展開する映画です。


なかなか劇場でのお薦めが難しい映画ですわ~~~・・・





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「たかが世界の終わり」

2019年03月18日 | ドラマ映画
今年2月公開の映画の紹介です

グザヴィエ・ドラン監督・脚本・編集によるカナダ・フランスのドラマ映画です。
主演はギャスパー・ウリエル、他、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセルら豪華キャストです。



劇作家として活躍しているルイは、ある事を伝える為、12年ぶりに故郷に帰ろうとしていました。
ルイがタクシーで家に帰りつくと、家族が出迎えます。
ルイに憧れと尊敬を持つ妹のシュザンヌ、会うのは初めての、兄・アントワーヌの妻のカトリーヌ。
マニキュアが乾かず、迎えに出遅れた厚化粧の母、不機嫌な表情のアントワーヌ。
出迎えの喜びもつかの間、出迎えた家族はお互いに喧噪します。
その後も、事あるごとにアントワーヌは家族に文句を言い、楽しい雰囲気をぶち壊すのでした。

しかし、ルイはどんなことも静かに聞いています。
昼食の後、気分があまり優れないルイは、一人、物置部屋でぼんやり昔を思い出していました。
すると、カトリーヌがやってきて、ルイに「あとどれくらい?」と尋ねたのです。
ルイは驚き、聞き返します。
カトリーヌは思いなおし、「アントワーヌは2階にいるから話をしてきたら」と提案するのでした。
しかし、ルイを乗せて車を走らせるアントワーヌは、やはり暴言しかはかないのでした。

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戯曲『まさに世界の終り』が原作です。
この映画は、カンヌ国際映画祭・コンペティション部門で、グランプリとエキュメニカル審査員賞を獲得しました。

冒頭に長くとられた飛行機内の暗いシーンから、ルイの心の深みが始まっています。
家族の喧騒が多い中、表情のアップが目立つシーンが続きます。
名演技が続き、惹きこまれていきます。

ルイ役のギャスパー・ウリエルはフランスの俳優です。
「SAINT LAURENT/サンローラン」(2015)では、イヴ・サン=ローランを演じています。

アントワーヌ役はヴァンサン・カッセル。
フランス版「美女と野獣」(2014)では、妹役のレア・セドゥと、美女と野獣のペアでした。

アントワーヌの目を気にしながらおどおどしたカトリーヌ役は、マリオン・コティヤール。
おどおどしたクリクリの目は、とってもかわいいです!!

自分を馬鹿扱いするアントワーヌとバトルする妹役はレア・セドゥ。
喜怒哀楽をすべて出したような役どころでした。









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