ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「聖なる鹿殺し」

2023年11月22日 | スリラー・ミステリー映画
2018年公開の映画の紹介です

監督は、ヨルゴス・ランティモス。
実に薄気味悪い、サイコ・ホラー映画です。
主演・出演は、コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガン、
ラフィー・キャシディ 、サニー・スリッチ 。


(あらすじ)
心臓外科医スティーブンは、美しい女医の妻と娘キム・息子ボブと共に豪邸に住んでいます。
スティーブンは病院で知り合った少年マーティンと、
時々食事に行ったり連絡を取り合うようになります。
そして家族にもマーティンを紹介し、スティーブンは医師に興味があると家族に説明します。
そこでマーティンは、スティーブンは亡くなった父の担当医だったと話します。
ある朝突然ボブの足が動かなくなり、スティーブンは自分の病院に連れて行きます。
検査では異常は見られないものの、ボブの体は動かなくなり食欲も落ちてきます。
執拗に会いたいと連絡をよこすマーティンに、
避けていたスティーブンは渋々会います。
しかしマーティンは信じられない話をスティーブンにするのです。
「先生は僕の家族を一人殺した。僕も一人殺さなければならない。
1.手足のまひ
2.食事の拒否
3.目の充血
4.そして死」
マーティンは一気に話し、そして最後に一言付け加えます・・・

*************************************************
サブタイトルに、原題の『キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(The Killing of a Sacred Deer)』がくっついてます。
長いので、割愛しましたです。

第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門パルム・ドールを争ったんですね。
「脚本賞」「記念名誉賞/ニコール・キッドマン」を受賞しています。
(因みに受賞は「ザ・スクエア 思いやりの聖域/監督: リューベン・オストルンド」)

マーティン役はバリー・コーガン。
「ダンケルク」(2017)、「エターナルズ」(2021)、「グリーン・ナイト」(2022)、
「イニシェリン島の精霊」(今年1月)などの出演があります。
今年30歳。
出演はまだ少ないですが、インパクトの大きい役どころが多いです。

この映画はギリシャ悲劇の『アウリスのイピゲネイア』が基になっているようです。

≪ 「アウリスのイピゲネイア」のストーリー ≫

ある時ギリシア軍の王が狩りで、女神アルテミスの鹿を討ってしまいます。
王は自分が一番だと威張り、女神アルテミスの怒りを買います。
その後王は戦も上手くいかなくなり、
女神の怒りを鎮める為に娘をささげるという物語。




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「私の知らないわたしの素顔」

2023年11月22日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2020年公開の映画の紹介です

監督は、サフィ・ネブー。
カミーユ・ロランスの小説が原作の、フランス・ベルギー、ラブ・サスペンス映画です。
主演・出演は、ジュリエット・ビノシュ、ニコール・ガルシア、フランソワ・シヴィル。


(あらすじ)
精神分析医に名前を呼ばれて、はっとしたクレールは薬のせいだと弁解します。
変わったばかりのカウンセラーに戸惑いながら、クレールはリュドとのことから話し始めます。
-----------------------------------------
大学教授のクレールは、付き合っているかなり年下のリュドが疎遠になっていくのに気づきます。
電話をするも、同居している写真家・アレックスが出て居留守をつかわれてしまいます。
夫と別れたばかりのクレールは、息子2人と暮らしていました。
ある日パソコンでリュドの写真を見るうち、一緒に映るアレックスに興味を持ちます。
新しいアカウントを作成し、“クララ”と名乗るクレールはアレックスのフェイスブックのフォロワーになります。
すると、会話を求めてきて、若いふりをするクレールと話が合ます。
会話が進むうち執拗に求められ、クレールは若く美しい女性の写真をアップします。

----------------------------------------
カウンセラーにアップした写真は誰かと聞かれ、クレールは適当に見つけたと答えます。
しかし相思相愛の関係になってきた“クララ”とアレックスの関係を聞くにつけ、
カウンセラーはもう一度写真について尋ねます。
クレールは、正直に話します・・・

**************************************************
嘘がまかり通ってしまう状況が、なんとも納得してしまいます。
カウンセラーでなくても、様々なアドバイスをしたくなります。

アレックス役は、フランソワ・シヴィル。
今年34歳で、実年齢ではジュリエット・ビノシュとは25歳差のようです。
「FRANK -フランク-」(2014)、「おかえり、ブルゴーニュへ」(2018)、
「ウルフズ・コール」(2019)、「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」(2021)などの出演・主演があります。




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ジュリエットの等身大の仕草や行いが、
とても共感が持てましたです
あ、騙しませんけどね

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