へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

ノーベル賞を一度に4人も受賞したのに

2008年10月10日 20時20分42秒 | Weblog
6年前の小泉政権時代に、小柴、田中両氏が受賞して大騒ぎしたのとは対照的に、今回は4人も受賞したにもかかわらず反応が少ない。
麻生総理にしても、もう少しはしゃぐかと思ったのだが、意外に静かである。
「性格の違い」と言うこともあるのだろうが、「今はそんな事くらいではしゃいでいるわけには行かない」と言う追い詰められた状態もあるのだろう。
前回の記事で「現状でヘタな景気対策をすると、利益が海外に流出する恐れがある」と書いたのだが、ここまで追い詰められた状態では「前門のトラ、後門の狼」と同じで、無傷で脱出することは無理な相談で、かといってジッとしていてもジリ貧になるだけである。
つまり「何をしてもダメ」と言う八方塞の状態なのである。
ここで話が少し横道にそれるのだが、就職戦線も今年の春までは「学生側の売り手市場」であったのだが、このままで行けば、来年は「企業側の買い手市場」に変化してしまうどころか、「売り手市場で入社した人のリストラ」と言うことも起きてくるであろう。
わずか半年で「流れが逆に変わる」と言う大きな変化を誰が予想したであろうか・・・・。
数年前にあった「就職氷河期(このために私も仕事をあきらめてリタイヤしたのだが)」が再びやってくるのである。
私が生まれる前の話ではあるが、昭和の大恐慌のときに言われた「大学は出たけれど(当時、大学に行ける人は極わずかだったはずだが)・・・・」と言うことが起きても不思議はないだろう。
当然の話ではあるが、一度失業したら「再就職は無理」と言うことも考えなくてはいけないだろうから、「使用者側の無理な要求」も増え「ワーキングプア」の増加は避けられないだろう。
「先行き不透明」と言われているのだが、不透明と言うより「闇」と考えるべきで、この先何が起きるかなど誰にもわからないのだから、「自分の身は自分で守る」と言う意識が重要だと思うのだが・・・・。
「麻生総理が何とかしてくれるのでは・・・・」とか、「民主党なら何とかしてくれるだろう・・・」などと言う楽観的な考えは捨てるべきで、「誰がナニをしようが悪いほうにしか変わらない」と考える方が気が楽だと思うのだが(私の個人的考えだが)・・・・。
かつて「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪を引く」と言われたように、日本は弱い立場にあるのだから、「日本だけが景気回復」などと言うことはとても無理な話で、しばらくは「世界的な金融恐慌の荒波」に翻弄されるであろうし、荒波が去ったとしても「その後かたずけ」がまた大変なことなのであるが、こんなことは私が言うまでもなく、国会議員はおろか、専門家・有識者ならわかっていることだと思うのだが、国会議員は「選挙」を、専門家・有識者は「世論を敵に回すと仕事の依頼が来なくなる」と言うことがあるので黙っているのである。
世の中など、所詮は「その程度」なのだが・・・・。

コメント (5)
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