へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

耐性菌に感染する

2012年01月20日 12時01分36秒 | Weblog
1度目の手術は何とか無事に終わったのだが、その後私が暴れた事も原因に成ったようで、切除した舌を補うために移植した大胸筋が上手く定着せず、それを修復するための手術をすることになるのである。

私は全く覚えていないのだが、手術をしたことによって付けられた何本ものチューブを取ろうとして暴れたらしいのだ。

再手術は1回目の手術から僅か2週間余り後の事である。

2回目の手術は6時間で、このときも手術後の記憶は曖昧で、記憶がハッキリするのは手術の2日後の事である。

しかし・・・・。

手術のあとの細菌検査で「耐性菌」に感染していることが判明し、急遽、隔離病室に移動である。

一応「移動」とは書いたのだが、悪い言い方をすれば「座敷牢」に閉じ込められたのと同じで、3週間近く病室から出る事ができなかったのであるが、感染源は特定できず、「院内感染」もなかったのである。

このようなわけで、耐性菌の感染から開放されるまでは38度から39度の発熱も珍しくなかったのだが、このこと自体は苦にはならなかったが、看護婦さんたちはかなりハラハラしたそうである。

何しろ、普通の患者であればダウンしているような状態でも、起きて部屋の中を動いていたのだから。

しかし、体重だけは大幅に減少するのである。

入院したときの体重は58キロ余りだったのだが、1ヵ月後には52キロ台にまで減ってしまうのである。

私自身はひそかに「シメタ」と思っていたのだが、主治医たちはかなり心配だったらしい。

それでも、当の本人が元気に動き回っているので「大丈夫だろう」と言う判断をしたそうである。

今現在は51キロ台で、153センチの身長を考えれば「適正体重」といえないだろうか。

体脂肪も「22%が18%」になり、それにつれて内臓脂肪も減少し、以前は「タヌキの置物」だとか言われていたお腹は見る影も無いのである。

更に、体重が大幅に減った事で動くのは非常に楽になり、無理してはいていたズボンも楽にはけるのである。
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書きたいことは山ほどあるが・・・・

2012年01月20日 12時01分27秒 | Weblog
100日余りの入院生活の中では様々な事件も起きたが、今考えると「夢物語」のように感じて成らない。

1回目の手術は8時間にも及ぶものだったのだが、全身麻酔のため、当の本人には何の記憶もない。

手術中の記憶が無いのは当然の話だが、終わって麻酔が覚めてからの記憶どころか、その後の2日間の記憶さえ無いのである。

あとから聞かされた話によると、かなり暴れたらしいのだが、その記憶は全く無いのだ。

しかし・・・・。

その後の1週間は地獄に突き落とされたような苦しみを味わう事になったのである。

苦しみの正体とは「眠れない」と言うことである。

痛みは薬で抑えられているので問題は無かったのだが、とにかく眠れないのである。

睡眠薬を処方されたのだが、それが殆ど効かないのだ。

薬を飲んだ(正確には、鼻から入れられたチューブを通してだが)直後の1時間くらいは眠れるのだが、その後直ぐに目が醒めてしまうのである。

その後はなかなか眠れず、眠ったと思っても直ぐに目が醒め、時計を見ると1分か2分しか経っていないのである。

これが一晩中続くのだから地獄である。

原因はハッキリしているのだが、それを医師たちに伝えることが難しいのだ。

何しろ、舌の半分を失い、筆談でしか意思を伝えられず、なかなか上手く伝わらなかったのだ。

その原因とは。

手術で出来た傷跡から出る膿や浸出液が喉につまり、呼吸が出来なくなってしまうのである。

一応吸引はしてくれるのだが、厄介な事に、目が醒めているときはそれほど問題にならないのに、眠るととたんに悪さをするのである。

昼間は看護婦さんたちも大勢いてまめに気を使ってくれるから良いのだが、夜間は人数が減り、どうしても対応が遅くなってしまうのである。

これが1週間も続くと精神的にも参ってしまい、「これなら死んだほうがまし」とさえ思ったほどである。

その後も同じような状態が続き、1分が2分になり、5分10分と少しずつ時間は延びていったのだが、1時間くらい続けて眠れるように成るのに2ヶ月以上もかかるのである。

今でもその名残は残っていて、日に何回かはそれを洗い流さなくてはいけないのだが、夜はかなり眠れるようにはなっている。

次は「耐性菌」に感染した話を書いてみる。
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