へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

ヨーロッパで出来る事が、なぜ日本では出来ないのだろうか?

2011年03月06日 04時16分05秒 | Weblog
これは、ある人が私に疑問をぶつけてきたもので、かなりこのような疑問を持っている人がいるらしい。

このような疑問を持つ原因には、「メディアでの報道」と言うものが大きく影響しているのではないだろうか。

だいぶ前の話だが、私のブログを読んだある人から直接批判を受けたことがある。

批判の内容は、「お前は何で国民の悪いところばかり書くのだ」と言うのである。

そして、「テレビではそんなことは全く言わないぞ!」とも言うのである。

正にそのとおりなのだが、このことの根底に「市場原理」と言うもの働いている事に気がついていないのである。

「こんなところで市場原理?」と思うかもしれないが、「需要と供給のバランス」と言う面で考えてみて欲しい。

私のブログは「営利と無関係」で、読む人がいなくても生活に困る事はないのだが、「メディアの報道」となると話は全く変わってしまう。

メディアの報道では「見る(聞く)人がいないと成り立たない」と言う宿命を背負っており、「見る側に都合の悪い情報は流しにくい」と言う根本的な問題があるのだ。

冷静になって考えれば分かる事だが、自分たちに都合の悪い事を放送している番組を喜んで見る人がいるだろうか。

「見る人も聞く人もいない報道」を営利で運営する局が放送するはずもなく、どうしても見る側に「迎合する(媚を売る?)」と言う事になってしまうのであるが、営利を目的としていない私はそのような事をする必要が無いのである。

人気ブログにでもなろうとするなら話しは別だが、そのような気持ちは私にはない(少しはあるのだが、安易な迎合はしたくないので)のである。

タイトルの「ヨーロッパで出来る事が、なぜ日本で出来ないのか?」は、報道で比較のためにヨーロッパ諸国のことが引き合いに出されるためで、その根底にある「大きな違い」は語られないことが多いからである。

消費税の引き上げが問題になったときでも、「フランスでは2.5%も引き下げられるんだって!」と言う事が話題になったが、「2.5%」ばかりが話題になり、元の税率が「20%」だと言う事は無視されているのである。

正確な数字は分からないのだが、日本人の所得に占める税金の割合は「30%台」であるのに対し、ヨーロッパでは「60%台」と、倍近い差があるのだ。

この話を日本人にすると、「そんなに税金を払ったら生活出来なくなる」と言うのだが、それでは、何故ヨーロッパの人は生活出来るのであろうか。

「国民性(歴史、文化)の違い」と言うほかなく、日本人だってやれば出来ない事はないのだが・・・・。

一見「個人主義」的な感じがするヨーロッパが「全体のバランス」を考え、一見全体のバランスを保ちたががるように見える日本人は「自己の利益ばかりを優先させる」とは。

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