へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

都市と地方の格差

2007年12月12日 04時25分32秒 | Weblog
石原東京都知事が、「泣く子と地頭と政府には勝てない!」と言う捨て台詞をはいて、税収の一部を地方に配分する事に同意した。
本心で言ったのか、それとも、都知事と言う立場上「東京都民に対する言い訳」で言ったのかはわからない。
私の住んでいる地域は「都市部と地方の中間」的な場所に位置している。
東京に生まれ、30まで東京に住んでいた。
昭和49年に現在の所に住むようになったのだが、始めの5年は東京の会社に勤めていた。
しかし、通勤時間(片道2時間)に嫌気がさし、収入の減少を覚悟で地元の会社で働く事にした。
給料は、2割近くもダウンしたのだが、地方はもっと低いであろう。
地方では、交通の便も悪く、娯楽施設も東京とは比べ物にならない。
その上、都市部の人たちのための「食糧生産」「水源地の保全」など、重要な任務を押し付けられている。
原油高騰や外圧により、農業、酪農など、「食糧生産の現場」は危機に瀕している。
都市中心部に人口が集中する現状では、「食糧生産」「水源地の保全」が出来なくなる恐れがある。
「地方の荒廃」は、やがて「都市部の荒廃」へとつながってゆく。
選挙では、人口に比例した議員の配分が成されているが、これでは「都市部が有利」になるのは当然で、「都市と地方の格差」が生まれるのは極当り前の話である。
選挙のたびに、「一票の格差」が問題になるのだが、私に言わせれば「もっと格差をつけろ」と言いたい。
「効率の良い仕事」は都市部に集中し、「効率が悪い」と言うより、「効率を論ずる以前の仕事」は、地方任せである。
都市部の税金を、地方に配分するのは「当然の話」だと思う。
それが嫌なら、都市部に住まなければ良いのだ。
人は何故都市部に集まるのであろうか?。
「都市部には魅力があるが、地方には魅力が無い」と言うことであろう。
「国鉄の民営化」「郵政の民営化」共に、「地方の切り捨て」と同じである。
単純に「経済効率」だけを追求すれば、地方に有利な物は「全く無い」と言えるであろう。
原油価格の高騰により、「輸入食品(飼料用穀物を含む)」の価格も高騰している。
更に高騰すれば、手に入れることさえ難しくなりかねない。
そうなれば、頼るのは「国内生産」と言う事になるが、「なり手が無い」と言う現状では、とても無理であろう。
それを防ぐ為にも、「税収の一部(現状ではとても足らないが)を地方に配分」する必要がある。
しかし、現実の話とすれば、「既得権益」を手放す事は「至難の業」と言える、「難しい問題」でもある。
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2 コメント

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医師問題 ()
2007-12-12 08:37:32
都市部と地方との格差は、交通の便・食料品・選挙の一票に加え、医師問題でもものすごく格差がついている。原因の一つが、2004年の制度改正で研修医が自由に勤務地を選べるようになった事である。大学病院の医局が地方に研修医を配置して来た慣例が崩れ、都市部に集中。医師不足は深刻さを増し、病院をたらい回しにされて助かる命も助からない。「僻地の勤務は半年でも苦痛」という医師や「子供を有名進学校に行かせたい、それには交通の便の良い都市部に勤務したい」という人ばかりでは、当然の結果かも…。人の命と自分の都合、どちらを優先させるのか。何故最初医師を志したのか、もう一度初心に帰って欲しい気がする。
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医師問題 (へそ曲がりおじさん)
2007-12-13 02:40:46
初心に帰ってほしいと言う気持ちは、私も同感ではあるが、現在の医療制度や医療を取り巻く環境から言うと、すこし酷な様な気もする。昔のように医者が儲かる時代ならともかく、診療報酬の引き下げや、医療の高度化と共に「医療ミス」ですぐに告訴されると言う現実。一般の住民が都市部に集中するのに、医師だけに残れと言うのも「むしの良い話」ではないだろうか。「医は仁術」が「算術」に代わってしまったのは誰のせいであろう。
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