100日余りにも及ぶ入院生活だったが、不安と暇に悩まされた一方で、結構楽しい部分もあった。
手術をしてくれたのは大学の教授なのだが、主治医は33歳の若い男の先生で、その下に27歳と30歳の女医さんが付いていて、何かと気を使ってくれるのである。
更に、年の差が孫ほどもあるにもかかわらず話が良く合うのである。
夜勤務が終わってからわざわざ来てくれる事もあり、消灯時間が過ぎていても、時には1時間以上も「恋愛」の話で盛り上がることさえあったのだ。
それ以外でも様々な話で盛り上がり、そこに看護婦さんが加わる事もあったのである。
二人とも美人で有名なので、よく看護婦さんからは「○○さんは美人に囲まれていていいでしょう!」とか「天国にいる気分でしょ!」とひやかされたものである。
それに比べると今はどうであろうか。
週に一回は通院しているのだが、病院に行くとなぜかほっとするのはおかしな話であろう。
前回の記事で食事の大変さを書いたのだが、それは今も続いていて、よりいっそう厳しくなっている。
現在の体重は51キロ台で、これを維持するのに苦労している。
カロリーだけを考えるのならそれほど大変でもないのだが、栄養のバランスを考えなくてはならないところが難しいところなのである。
入院中は栄養にバランスを考えた食事が用意されるので、とにかくそれを食べていればよかったのだが、自分で準備するとなると大変な作業になってしまう。
ましてや「一人分」となると尚更である。
これも病ゆえの苦しみで、何とか抜け出したいともがいてはいるのだが、どなたか良い方法をご存じないだろうか。
今日の朝食は、ヤマザキの「コーヒースペシャル」と言う菓子パン(カステラにクリームがはさんであるやつ)半分に、ヨーグルトとプリンに野菜ジュースと「栄養ドリンク」であったが、食べ終わるのに1時間以上かかってしまった。
お昼は更に悲惨?で、用意するのが面倒になり、ヨーグルト、牛乳、プリン、野菜ジュースなどで何とかごまかしたのであるが・・・・。
さて今夜はどうしようか。
今考えているのは、レトルトのおかゆにレトルトの牛丼を混ぜたものを食べるつもりだが、これでカロリーは200カロリーほどにしかならない。
これに栄養ドリンク(250カロリー)を加えても450カロリーにしかならず、後150カロリーくらいは他の物で補わなくてはいけない。
このレベルならヨーグルトとプリンで何とかなるだろう。
そう言えば、病院食でも毎回のように牛乳やヨーグルト、プリンが付いていたっけ。
「流動食で1800カロリー」だなんて・・・・。
食べる楽しみなど「夢物語」になってしまった。
2012.02,06.
追記です。
この記事を書いたのは、今から5年余り前のこと。
そう、舌癌の手術で入院し、ようやく退院した直後です。
それから5年余り。
おかげさまで、今のところは再発も転移もありません。
今も未だ月に一度の「経過観察」で病院に行っているが、半年余り前からは、また新たな楽しみ?が出来ました。
新たな楽しみ。
退院後しばらくは常駐の言語療法士がいなかったが、1年程前から常駐の言語療法士がいるようになり、リハビリを受けるようになっています。
その過程で、私が「インターンの実習相手」をすることに。
一般的には「見学」と言うことが多いが、嫌がる人がほとんどだろう。
ところが・・・・。
私はへそ曲がりなので、大歓迎である。
私と50も年の離れた若いインターン10人余りに囲まれる。
丁度「爺さんと孫」と言った感じである。
始めは「見学」と言う形だったが、すぐに「実習」的な形になり、今では、私が「先生」と言った感じにも。
なので、初めは恐る恐るだったインターンたちも、今は実際に患者を診るのに近い感じになっている。
当然、私からのアドバイスもあれば、質問にも答えている。
なので、担当の言語療法士の先生も、殆ど口出しはせず、私とインターンたちとのやり取りを笑ってみているだけ。
おかげで、インターンたちにとっては良い練習相手になり、私にとっても楽しい時間になっているのです。
インターンたちも喜んでくれるが、私も喜んでいる。
明後日(木曜日)にまた行くが、年度末である。
4月になるとまた新しいインターンが生まれる。
今のインターンたちとはお別れだが、また新たな出会いが生まれる。
大学病院の側としても、なかなか私のような人間がいなくて困っているらしい。
あと少しで後期高齢者の仲間入りである。
こんな年寄りでもお役に立てることがある。
が・・・・。
私にとっては「ひそかな?楽しみ」でもあるのです。
手術をしてくれたのは大学の教授なのだが、主治医は33歳の若い男の先生で、その下に27歳と30歳の女医さんが付いていて、何かと気を使ってくれるのである。
更に、年の差が孫ほどもあるにもかかわらず話が良く合うのである。
夜勤務が終わってからわざわざ来てくれる事もあり、消灯時間が過ぎていても、時には1時間以上も「恋愛」の話で盛り上がることさえあったのだ。
それ以外でも様々な話で盛り上がり、そこに看護婦さんが加わる事もあったのである。
二人とも美人で有名なので、よく看護婦さんからは「○○さんは美人に囲まれていていいでしょう!」とか「天国にいる気分でしょ!」とひやかされたものである。
それに比べると今はどうであろうか。
週に一回は通院しているのだが、病院に行くとなぜかほっとするのはおかしな話であろう。
前回の記事で食事の大変さを書いたのだが、それは今も続いていて、よりいっそう厳しくなっている。
現在の体重は51キロ台で、これを維持するのに苦労している。
カロリーだけを考えるのならそれほど大変でもないのだが、栄養のバランスを考えなくてはならないところが難しいところなのである。
入院中は栄養にバランスを考えた食事が用意されるので、とにかくそれを食べていればよかったのだが、自分で準備するとなると大変な作業になってしまう。
ましてや「一人分」となると尚更である。
これも病ゆえの苦しみで、何とか抜け出したいともがいてはいるのだが、どなたか良い方法をご存じないだろうか。
今日の朝食は、ヤマザキの「コーヒースペシャル」と言う菓子パン(カステラにクリームがはさんであるやつ)半分に、ヨーグルトとプリンに野菜ジュースと「栄養ドリンク」であったが、食べ終わるのに1時間以上かかってしまった。
お昼は更に悲惨?で、用意するのが面倒になり、ヨーグルト、牛乳、プリン、野菜ジュースなどで何とかごまかしたのであるが・・・・。
さて今夜はどうしようか。
今考えているのは、レトルトのおかゆにレトルトの牛丼を混ぜたものを食べるつもりだが、これでカロリーは200カロリーほどにしかならない。
これに栄養ドリンク(250カロリー)を加えても450カロリーにしかならず、後150カロリーくらいは他の物で補わなくてはいけない。
このレベルならヨーグルトとプリンで何とかなるだろう。
そう言えば、病院食でも毎回のように牛乳やヨーグルト、プリンが付いていたっけ。
「流動食で1800カロリー」だなんて・・・・。
食べる楽しみなど「夢物語」になってしまった。
2012.02,06.
追記です。
この記事を書いたのは、今から5年余り前のこと。
そう、舌癌の手術で入院し、ようやく退院した直後です。
それから5年余り。
おかげさまで、今のところは再発も転移もありません。
今も未だ月に一度の「経過観察」で病院に行っているが、半年余り前からは、また新たな楽しみ?が出来ました。
新たな楽しみ。
退院後しばらくは常駐の言語療法士がいなかったが、1年程前から常駐の言語療法士がいるようになり、リハビリを受けるようになっています。
その過程で、私が「インターンの実習相手」をすることに。
一般的には「見学」と言うことが多いが、嫌がる人がほとんどだろう。
ところが・・・・。
私はへそ曲がりなので、大歓迎である。
私と50も年の離れた若いインターン10人余りに囲まれる。
丁度「爺さんと孫」と言った感じである。
始めは「見学」と言う形だったが、すぐに「実習」的な形になり、今では、私が「先生」と言った感じにも。
なので、初めは恐る恐るだったインターンたちも、今は実際に患者を診るのに近い感じになっている。
当然、私からのアドバイスもあれば、質問にも答えている。
なので、担当の言語療法士の先生も、殆ど口出しはせず、私とインターンたちとのやり取りを笑ってみているだけ。
おかげで、インターンたちにとっては良い練習相手になり、私にとっても楽しい時間になっているのです。
インターンたちも喜んでくれるが、私も喜んでいる。
明後日(木曜日)にまた行くが、年度末である。
4月になるとまた新しいインターンが生まれる。
今のインターンたちとはお別れだが、また新たな出会いが生まれる。
大学病院の側としても、なかなか私のような人間がいなくて困っているらしい。
あと少しで後期高齢者の仲間入りである。
こんな年寄りでもお役に立てることがある。
が・・・・。
私にとっては「ひそかな?楽しみ」でもあるのです。
糖尿病宣告をされてから3年目に入り栄養指導も4回も受けておりますが、次回の隔月の定期検査で数値が改善していなければ投薬治療の開始を宣告されておりながらも1・2回/月のバイキングや回転寿司を止められない(大好きなケンタッキーフライドチキンだけは止められている!!)メタボの自分は若しかして何処かでフランス人の遺伝子でも若干混ざっているのではないかと思うくらい生きることが食べることになってしまっていて情けない限りであります!!
今日から抗がん剤治療の4週目に入り、来週から2週間は「休薬期間」になるのですが、心配していた副作用も今のところ見られません。
来週はまた2泊3日で入院するのですが、1日分の尿を集めて「クレアチニン」の量を測るだけの退屈な入院ですが、その間は食事を作る苦労から開放されます。
綺麗な女医さんや看護婦さんと話が出来るのも楽しみの一つですがね。