100日余りの入院生活の中では様々な事件も起きたが、今考えると「夢物語」のように感じて成らない。
1回目の手術は8時間にも及ぶものだったのだが、全身麻酔のため、当の本人には何の記憶もない。
手術中の記憶が無いのは当然の話だが、終わって麻酔が覚めてからの記憶どころか、その後の2日間の記憶さえ無いのである。
あとから聞かされた話によると、かなり暴れたらしいのだが、その記憶は全く無いのだ。
しかし・・・・。
その後の1週間は地獄に突き落とされたような苦しみを味わう事になったのである。
苦しみの正体とは「眠れない」と言うことである。
痛みは薬で抑えられているので問題は無かったのだが、とにかく眠れないのである。
睡眠薬を処方されたのだが、それが殆ど効かないのだ。
薬を飲んだ(正確には、鼻から入れられたチューブを通してだが)直後の1時間くらいは眠れるのだが、その後直ぐに目が醒めてしまうのである。
その後はなかなか眠れず、眠ったと思っても直ぐに目が醒め、時計を見ると1分か2分しか経っていないのである。
これが一晩中続くのだから地獄である。
原因はハッキリしているのだが、それを医師たちに伝えることが難しいのだ。
何しろ、舌の半分を失い、筆談でしか意思を伝えられず、なかなか上手く伝わらなかったのだ。
その原因とは。
手術で出来た傷跡から出る膿や浸出液が喉につまり、呼吸が出来なくなってしまうのである。
一応吸引はしてくれるのだが、厄介な事に、目が醒めているときはそれほど問題にならないのに、眠るととたんに悪さをするのである。
昼間は看護婦さんたちも大勢いてまめに気を使ってくれるから良いのだが、夜間は人数が減り、どうしても対応が遅くなってしまうのである。
これが1週間も続くと精神的にも参ってしまい、「これなら死んだほうがまし」とさえ思ったほどである。
その後も同じような状態が続き、1分が2分になり、5分10分と少しずつ時間は延びていったのだが、1時間くらい続けて眠れるように成るのに2ヶ月以上もかかるのである。
今でもその名残は残っていて、日に何回かはそれを洗い流さなくてはいけないのだが、夜はかなり眠れるようにはなっている。
次は「耐性菌」に感染した話を書いてみる。
1回目の手術は8時間にも及ぶものだったのだが、全身麻酔のため、当の本人には何の記憶もない。
手術中の記憶が無いのは当然の話だが、終わって麻酔が覚めてからの記憶どころか、その後の2日間の記憶さえ無いのである。
あとから聞かされた話によると、かなり暴れたらしいのだが、その記憶は全く無いのだ。
しかし・・・・。
その後の1週間は地獄に突き落とされたような苦しみを味わう事になったのである。
苦しみの正体とは「眠れない」と言うことである。
痛みは薬で抑えられているので問題は無かったのだが、とにかく眠れないのである。
睡眠薬を処方されたのだが、それが殆ど効かないのだ。
薬を飲んだ(正確には、鼻から入れられたチューブを通してだが)直後の1時間くらいは眠れるのだが、その後直ぐに目が醒めてしまうのである。
その後はなかなか眠れず、眠ったと思っても直ぐに目が醒め、時計を見ると1分か2分しか経っていないのである。
これが一晩中続くのだから地獄である。
原因はハッキリしているのだが、それを医師たちに伝えることが難しいのだ。
何しろ、舌の半分を失い、筆談でしか意思を伝えられず、なかなか上手く伝わらなかったのだ。
その原因とは。
手術で出来た傷跡から出る膿や浸出液が喉につまり、呼吸が出来なくなってしまうのである。
一応吸引はしてくれるのだが、厄介な事に、目が醒めているときはそれほど問題にならないのに、眠るととたんに悪さをするのである。
昼間は看護婦さんたちも大勢いてまめに気を使ってくれるから良いのだが、夜間は人数が減り、どうしても対応が遅くなってしまうのである。
これが1週間も続くと精神的にも参ってしまい、「これなら死んだほうがまし」とさえ思ったほどである。
その後も同じような状態が続き、1分が2分になり、5分10分と少しずつ時間は延びていったのだが、1時間くらい続けて眠れるように成るのに2ヶ月以上もかかるのである。
今でもその名残は残っていて、日に何回かはそれを洗い流さなくてはいけないのだが、夜はかなり眠れるようにはなっている。
次は「耐性菌」に感染した話を書いてみる。